YMB(ワイエムビー)(→YouTuber公式サイト)の活動休止前ラストライブへ行ってまいりました。
行けなかった方に、少しでもその場の雰囲気が伝わればと思います。
YMB
~December 13th Final~
活動休止前ラストライブ
@心斎橋Pangea
2022.12.13(tue)
op18:30/st19:00
w)Nagakumo
ボールズ
アフターアワーズ
私のYMBの思い出を少し。飛ばしてください。
初めて観たのはうーん、多分Newdumsと対バンしたときだったと思います。時期は忘れました。まだいとっち氏が下手側にいた頃で。以前のブログに一度YMBのライブレポ書いていますんで、興味ある方はぜひ。
普段あまり聴かないようなジャンルでしたが、砂に水を落とすように感じるものがありました。手売り物販で『遊覧船』はもうないということで、日々の隙間をやりくりしてタワレコマルビル店へ求めに飛んでいきました。
最近だと、昨年の新世界フェス。
夏、晴天の直射日光直撃の屋外ステージで始まる前から汗びっしょり。ライブ中は音楽で涼を取るみたいな感じでしたが(演ってる彼らはそうではなかったでしょうが)終了時のいとっち氏の「あついー」とってしゃがみこんだのが象徴的でした。別の意味でも一体感が生まれたと思います。そん時もアフターアワーズのメンバーがノリノリやったのも覚えています。彼らはどこに居てても存在感ありますよね。
そろそろこの辺にしときます。
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場所は大阪心斎橋ライブハウスPangea。
Pangeaを除くすべてのテナントがビルから撤退してるのが気になりました。日サロもゴスロリの店もなくなってる。
18時半のオープン直後からあまり途切れることなくお客さんが入り、19時のボールズの頃には8割以上、最終的にソールドアウトってくらいの客数でした。
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YMBはトリ。メンバーは(敬称略)
gt&vo.宮本佳直
ba&vo.いとっち
gt.今井涼平
dr.ヤマグチヒロキ
メンバーと名前が一緒なので別の意味で親近感が湧きます。
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3番手の泥臭いアフターアワーズが終わりそそっと転換。
アフターアワーズはYMBと付き合いが長くたっての希望で今日のイベントに呼ばれたそうですよ。
足元のスピーカを動かしたり上手奥にこっそり置いていたキーボードをよいしょと動かしたり。この時点で時刻は21時半を少し回ったところ。病棟ではそろそろ消灯の時間やと退院5日の体は副交感神経が優位になっていました。
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2、3フレーズ全体で音を確認したら宮本氏の右手があがり開演。
「こんばんはYMBです、中井さんバースデー企画ファイナル楽しんできましょう」といとっち氏のMCから「city」のイントロへ。
「city」はやっぱ一曲目っすよねと思いつつ次曲「crossfade」で完全にバンドの世界観へ。心地良い。
爽やかにさらっと聴けそうやけど実は間の取り方とかアレンジがトリッキーなのが魅力ですよね、そこも好きになったんやと思います。技巧派変態。
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中井さん誕生日おめでとうございますと早めのMC。
中井さんというPangeaのおじさんがいるんですけどと中井さんの思い出と感謝のMCでした。
「奇しくも」の読み方が「き」なのか「く」なのかという話を経て、こんなときに話すのはあれなんですけどといとっち氏の猫が大好きな話へ。実家の猫をなでていたらクシャミ鼻水止まらない、猫アレルギーではということを話されていました。めっちゃわかります、同じく急に猫アレルギーになった猫好きです。
で、「大好きなことが急にだめになることあるし、ダウン着て上が暖かくなって下半身寒いなって気づいたらズボン履けばいいしパッチ履けばいいし猫が苦手になったなって思ったら距離を取ったらいいし……、バンド苦手になったから私が離れるみたいに聞こえるかな(要約)」と、すかさず聞こえてなかったっすよと今井氏の助け舟。
これからもそれぞれ工夫して生きていってくれれば良いなと思います、「joke」の曲の前は気の利いたアメリカンジョークみたいなん言って始めるんですけど今日は真面目に話してみましたといとっち氏が今井氏へ振る。
「僕とドラムのヤマグチさんは途中から入って4年目なんすけどほんと冗談みたいに楽しい日々でした、ありがとうございました、joke」拍手が起こり曲へ。
ズズチャ、ズズチャとドラムソロをしつつメンバー紹介から「SHOCK!!」へ。宮本氏がギターを置き、キーボード演奏で。言葉の流れが気持ち良い曲。
中盤戦は「コバルトブルー」「斜陽」、ドラムの小メンテを挟み「Tender」と続けて演奏。
一音一音噛み締めて鳴らし楽しんでいるのが伝わってきます。全編通して悲壮感は全くありませんでした。
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小休止、MC。
軽めのチューニングをして早いものであと2曲となりましたと宮本氏、マイクの位置を確かめ右袖をスエットを少しめくり「4年近くこのメンバーで活動を続けてきましたが一旦活動休止」
でもと続き「活動休止を発表してから僕的には幸せな時間を過ごさしていただいてて」と各方面の惜しむ声やバンドの存在価値を再認識できて「ご褒美をもらった気持ちで過ごしていた」とのこと。
「だからこそまだ皆さんにお会いしたいなという気持ちが強くなりました。これで終わりじゃないからまた会いましょう」と。客席側にも今が楽しい今も楽しいという雰囲気がライブを通して感じられました。
いとっち氏の最敬礼、宮本氏は肩の力を緩めようと両腕を後ろに反らして半呼吸置き「僕らが始めた頃に作った曲を演りたいと思います」と、「きのうのこと」というシンプルな進行のゆったりした曲へ。バンド内外の感謝の気持ち、結成からの成長と初心、音楽をやってきて喜び得たもの、すべてが詰まった演奏だったと感じました。
余韻を残しながら最後の曲。
出だしは宮本氏のギターと歌のみ。
ベースのボディを抱きかかえ客席を見つめ一礼するいとっち氏。両手を後ろに回して体を伸ばし感傷が混じったような微笑みの今井氏、宮本氏の音にリズムを合わせてスティックでヤマグチ氏がカウントを取り一斉に、これからの未来も幸あれというように演奏開始。「君が一番」。ベースのヘッドをマイクに当てちゃっても笑顔。しんどいことがあっても何年先でも彼らの音楽を聴いてこの日のことを思い出したら乗り越えていける、そんな夜でした。
万雷の拍手の中メンバーは楽屋へ。
鳴り止むはずもなくほどなくしてメンバー再登場。
いとっち氏「長い時間だったんで体調とか大丈夫ですか。一回座ってもいいんですよ」
今井氏「スタンディングオーベーションありがとうございます」
ボソッと「最初から」とツッコむいとっち氏がこの5年間苦もなく、お客や関係者等のみんなの顔を思い浮かべたりして楽しい状態が続いていたという話をされました。
アフターアワーズの事について触れたときに、昔アフターアワーズのba&vo.タミハル氏とdr.鉄平氏がYMBでリズム隊をしてたと言われ、ほんまかいなってその時思いましたが、『遊覧船』のCD確認したたらお二人の名前がありました。意外。アフターアワーズを観てるだけに全然想像できませんよね。鉄平氏はその当時から靴下でドラム叩いていたのでしょうか。勝手にギターソロ始めてバラード曲でジャンプしそう(せんやろけど)。
宮本氏は今後も曲作りはするとのこと、今井氏は予定なく誘って欲しくヤマグチ氏も何かしらバンドをやろうと考えているようです。いとっち氏は体を鍛えたいとのことで、チョコザップでムキムキになって全国旅するようです。
その後は今井氏より中井氏への感謝の気持を話され「思い出したときにYMBの音楽を聴いてくれたら嬉しいです」としんみりさせていただきました。
ちょっとわかんないですけどと更に続いたので傾聴すると「聴きやすい、CDという形のヤツが物販みたいなところで売ってるらしいです」「そんな都合のいいことあるんや(いとっち氏)」と笑わせていただきました。
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アイコンタクトで頷き合いアンコールは「フィルム」、アンコールにこれ以上ない選曲ですね、わからんけど。
これにてYMBの活動休止、と思いきや今井氏が「人生は」のイントロを鳴らし本気で驚く3人。ちょっとしてやったりな笑顔の今井氏。4年間で4人の築き上げてきた絆みたいものを垣間見え、それがこれからも形は違えど続いていくんだろうなと感じた瞬間でもありました。立ち会えたことに感謝。人生とは小さな幸せを積み重ねていくことなんでしょうね。
客席への感謝を表現し、舞台裏へ下がりますが拍手は止まず。
さすがにめっちゃ遅いので、宮本氏が何か喋りたいことは?と水を向けるも皆「全部言った」「喋ってって言ったら2、3時間喋れるけど終電が」といとっち氏。
全然気づきませんでしたが、めちゃくちゃトラブルがあったそうで、一抹の悔いが残るライブだったようで「いつかリベンジできたらな、また会いましょう」と宮本氏の言葉で締めくくられました。
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-setlist-
01.city
02.crossfade
-mc-
03.joke
04.SHOCK!!
05.コバルトブルー
06.斜陽
07.Tender
-mc-
08.きのうのこと
09.君が一番
en1.フィルム
en2.人生は
ご覧いただきありがとうございました。
また会える日まで余韻を引き出しつつ、音楽を聴いて過ごそうと思います。
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