the loquiseaの解散ライブ『GOODBYE MEMORIES』へ行って参りました。
私自身の備忘録のため、この日を忘れたくないために書きのこしました。
16時過ぎに大津駅に着いて大好きなフレンドマートへ行く。
おにぎりを買って食べながらB-FLATへ向かう。
初めての街なので地図アプリを見ながらゆっくり20分くらいかけて歩く。
商店街の中の本屋さんは「今度来たときに」と後ろ髪を引かれながら前を通る。
陽の傾きかけている公園で子供がふたり、サッカーボールで遊んでいる。
スナックの看板に惹かれて写真を撮っていたら空から低音が降ってくる。
B-FLATは6階だった。
エレベーターの6の扉が開くとthe loquiseaのメンバーと鉢合わせる。
「おねがいします」と訳のわからない挨拶をして入れ替わる。
16時40分到着。
6階から下を見下ろす。
カラスが1羽遊んでいる。
風が少し強い。
手で西陽を遮り、先ほどの子どもたちを見下ろす。
リハーサルを終えたと思われるバンドマンが私の背後を通り、気持ち良いなと呟く。
【the loquisea】
ざ・ろくいしー。六石とも略される。
ラストライブ。今日で解散。
2022年11月に活動を始めたので、約2年5ヶ月の活動期間ということに。
私が知ったのは、2023年の7月の京都GROWLY、MoritaSaki in the poolの自主企画にて。
MoritaSaki in the poolがいなければ、the loquiseaにも出会えていなかった。モリタサキ氏にも感謝です。
the loquisea、メンバーは
上手ギターボーカルのパトリシア氏、
下手ギターボーカルのツジ氏、
中央ベースコーラスの大明神氏、
上手奥はドラム、りん氏。
ドラムの位置が、正面向かって右奥で、残りの3人が大体横並び一列になっている。
シューゲイザーバンド。
彼らの靴を見るの忘れてしまった。
シューゲイザーなのに。
この日ライブが終わったあとにパトリシアさんから「シューゲイザー好きなんですか?」って聞かれて。そのとき断言せず濁しちゃったけど、大好きですね。
さて。
本日は4バンド出演の中の、トリ。
ほぼ予定時刻の20時15分に過ぎにSEが流れメンバーが登場する。
ドラムのりんさんを先頭に、奥の方から順番に出てくる。
甲高いギターのノイズを鳴らし「Soil and Sea」という曲で始まる。
轟音が気持ち良い曲。
音を出すたびにバンドが終わりに向かっていっている。
これが最後って気持ちで演奏してるんやろうなとも感じられる。ひとつひとつ音を丁寧に奏で、精いっぱい、自分たちの集大成をというように。
「Blue」は最後に聴きたいと思っていた曲のひとつ。この曲10分くらいの長さの曲やからやらないだろうと諦めていたので感謝しかない。
この曲はツジさんがメインボーカルをとって、大明神さんのコーラスが入ってきて、パトリシアさんのギターとりんさんのドラムも盛り上がってきて溶けてしまいそうになる。中盤から後半に向かうところのパトリシアさんの早弾きするのところはこみ上げてくるものがある。
本当に惜しいな。
お話。
「花粉がすごい飛んでる中、来てくれてありがとうございます」とパトリシアさん。
ツジさんは上着を脱ぐ。
「たくさん言いたいことがあるんですけど」それよりもたくさん曲を演りたいのでとサッと次へ。
「希酸」も聴きたかった楽曲。
小気味良いリズムからクライマックスへ向けてスピードが増していってサッと爽やかに終わる。少なくとも私は爽やかだと思っている。
「緊張してる?」
パトリシアさんがメンバーに問い、それに大明神さんが応え、問い返す。
「うん」
今日まで大変だったとのこと。
動画をあげたりとか、今日を迎えるための準備などで毎日せわしなかったとのこと。
そのおかげで当日までは緊張はしなかったけど今は、
「すごく緊張している」
「暖かく見守ってくれる人拍手して欲しいです」
ツジさんにバトンタッチ。
今日来てくれたお客さんと演者へ
「ありがとうでは収まりきらない」
「解散ライブだけどそのつもりではやってなく、普段通りのつもりでライブをしている」
「またどこかで会うでしょう」
そうですよね、そのうちきっとどこかで、また出会える日がくるかもしれませんし。そう思うことが寂しさへの慰めというか、明日からも生きていくために必要なことなのかな。
パトリシアさんへ引き継ぐ。
解散が決まった11月から今まで遺せるものは遺しているので、これからはそれらを辿ってください、とのこと。
「残りわずか」
後半戦へ。
レコードのB面が始まったみたいに「Intro」、そこから「うねり」へ。
最後の曲は、ライブで一度もやったことがない曲。最後の新曲と言っていいのかな。ライブ初披露と同時に最後の演奏となる。
「Warp」というタイトルのそれは、何日か前にYouTubeで見つけた。
見つけてから今日まで10日間くらいだったけど、私の個人的な解散までの10日間が凝縮されていて、そしてこれから私の人生に寄り添ってくれる曲だど直感した。
この曲があるから寂しいけど悲しくはない。
素晴らしい日々はこれからも続いていくんやから。
最初で最後の「Warp」の演奏を見たくて、そしてバンドの終焉に仕事をサボってでも何があっても立ち会おうと思わせてくれた。
アンコール。
ありがとうございますとパトリシアさん。
「あと1曲だけ」「いっぱい曲はあったんですけど、大事な曲を」と「If Soil and Sea」を。1曲目に演った「Soil and Sea」ときょうだいの曲かな。多分。
最後の最後だからと、ベースもギターの2本ともアンプのつまみをぐいぐい上げていく。やっちゃえみたいな感じで、お互い目と目を合わせてニッコリ、悔いのないように全力で楽しんでいる。
曲が終わり大明神さんとりんさんが楽屋へ戻る。ツジさんとパトリシアさんは残響を、もう絞り出せないよというくらいまで絞り出す。
音が散り、前屈みの体勢から体を起こしたパトリシアさんはマイクに向かい
「the loquiseaでした、今日はゆっくりおやすみなさい」
-setlist-
01. Soil and Sea
02. Ice
03. Blue
-mc-
04. 希酸
-mc-
05. Intro
06. うねり
-mc-
07. Warp
en. If Soil and Sea
ご覧いただきありがとうございました。
もしも10年後とか、何かの節目やきっかけや流れや勢いで再結成や1日限定復活などそういうことがあればいいな、と思ってみたりしています。人生何が起こるかわからないじゃないですか。今日で最後だけど、最期じゃないかもしれないですし。
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