朝、通勤のため自転車で駅へ向かっているとおデコにパラッと雨粒が当たる。
今夜がNewdumsのライブだと思い出す。
昼過ぎ、
外回りから帰ってきた同僚「こんなに雨降るって言うてたー?」
「天気予報で言ってなかったですね(いまちょうど大阪へ向かってきてると思います)」
来れなかった方、来れたけど見れなかったバンドなど、少しでも魅力が伝わればと思います。
文字の色の変わっているバンド名や曲をクリックしたらそれぞれのオフィシャルの何かにリンクします。
【MoritaSaki in the pool】
1番目の登場。
メンバーは男女それぞれ2人ずつの4人編成。
ギターボーカル:りくさん、真ん中。
ベースボーカル:なつみさん、向かって左側。
ギター:にのみやさん、向かって右手側。
ドラム:まきさん、りくさんのうしろ。
ギターを持つ2人は、ワイヤレスのギター。
初ワンマン以来とご無沙汰してました。
ステージの後ろにはバックドロップがある。日本語にしたら旗?垂れ幕?みたいなやつ。
水を張ったプールの水面のようなイラストの中央に、“MoritaSaki in the pool”の文字が真ん中にある。夏休みの学校のプールのイメージ。
バンド名にある“pool”のイメージは、上記のように学校のプールのイメージで私は今まできている。昔父親が連れて行ってくれた市民プールでも仕事帰りに行くスポーツジムのプールでもなく(行ったことないけど)、白く熱せられて足跡がすぐに消えていくプールサイドと太陽に反射したプールの水面をイメージしている。
CDのブックレットには温水プールや室内プールが並んでますけど、まぁひとりひとりのプールがあるでしょう。
予定開始時刻を20秒ほど過ぎた時にBGMが止み、照明が落ちる。
SEはThe Strokesの「I'll Try Anything Once」
登場順は、まきさん、にのみやさん、りくさん、なつみさんの順。バンドの中核を担うりくさんが3番目という位置で登場するのはもうそこから面白くて興味を惹かれる。
登場した時、にのみやさんがりくさんのギタースタンドに引っかかってしまう。
シューゲイザーバンドやからメンバーの靴を見ないと始まらないでしょ。
なつみさんは厚底のドクターマーチン、りくさんはコンバースのオールスターみたいなスニーカー、にのみやさんはニューバランスみたいな靴、まきさんはメタリックな銀色の靴でした。
1曲目が終わって「こんばんはMoritaSaki in the poolです」となつみさんが挨拶される。つづいて、なつみさんのメインボーカルの「Ice box」に突入する。
りくさんのギターの調子が悪いようで音が出ない。こりゃだめだってなったようで3曲目の「For Jules」の曲の途中、りくさんがまきさんの方を向いて両手を広げて曲を止める。
曲を止める時はまずはドラムの音を止めるのか。ドラムは屋台骨っていわれるくらいやからか。
「まったく音が鳴らなくなりました」とりくさん。
幸いにも足元の機械をいじると程なくして音が出るようになる。
「Sorry...」と詫び、まきさんの方に体を向け、曲のどこからやるのかを確認、シンバルのカウントで「For Jules」を再開してやり切る。
MC
「今日はすごく良い日で」、太陽系の惑星が一列に並ぶとのこと。今日から新しい周期が始まるそう。
私ごとやけど昨日(27日)はサッパリやったけど今日は何か違う感じします、相変わらず体調はくすぶってるけど何となく好転してるっていう感じ。
抱負とか考えると良いらしい。今取り組んでることが身を結びますように。
そのあとも「今日この場で会えたことが嬉しい」「今日からすごく良くなるから口角だけでも上げておいたら良いと思います」とおっしゃられる。
新曲やりますと、Y2Kのジャパンオルタナの彼らなりの回答「BALLOON DOG」という新曲。たぶんホヤホヤの新曲、いやMoritaSaki in the poolやからヒエヒエの新曲って言って方がしっくりくるかもしれん。知らんけど。
「marble」は密かに非常に好きな曲なので聴けて嬉しい。
シューゲイズバンドってどのバンドもそうなのかもしれないけど、MoritaSaki in the poolは特にライブがすごい気持ちいいバンドですし、久しぶりの自分が言うのもなんですけど、ライブに頻繁に行ってリアルタイムにバンドの動向を追っかけていくには、非常に面白いバンドだと思っています。聴き手の想像を上回るようなこといつもしてくれてます。
-setlist-
01. September
02. Ice box
03. For Jules
-mc-
04. IKAROS
05. SugarCrash
06. Ivy in Navy Skirt
07. BALLOON DOG
-mc-
08. marble
09. I irk Saki.
10. MIRROR'S EDGE
11. Ghost Dream
【Barbara】
ばーばらと読む。
4人組男性。
ベース、メインギター、ボーカル兼タンバリン、ドラムとパソコン。
ボーカルの殿方のステージ衣装の暗めのオレンジ色のズボンは今日買ってんと客席のバンドマン風の男性と話をしている。
「今日買った」
「似合ってるよ」
「ありがとう」
微笑ましいやり取りを転換中にしてはった。
20時ちょうどに店内BGMが途切れたのは演奏開始予定時刻だったからだろう。ドラムのセッティングがまだ終わっていないので少し予定を過ぎている。ドラムの彼はパソコンも操作しないといけないので時間がかかっているんだと思う。パソコンはドラムセットの横に置いてある。そこから打ち込みの音を出すよう。
客席の上でミラーボールが回っている。ミッキーマウスみたいな形にもなっている。
前方3人は楽屋へ戻り、ドラムのジョンさんのみステージに残っている。残っているのは登場曲をパソコンで操作するから。
準備ができたのでボタンを押して音を出す、それにドンドンドンドンと腹に響くドラムの生音を出す。ベースのミウラさんが胸を張って登場した時にパソコンからの音が不具合で止まってしまい、「おい」とミウラさんがずっこける。何もなかったかのように楽屋へ引き返される。
ジョンさん、ライブハウスのスタッフさんに「大丈夫になったら手ぇあげます」言うて、うーんと言わんばかりに顎に手を当てパソコンとにらめっこ。
館内無音になっちゃうのでBGMが再び流れる。
2分ほどで彼の手が大きく上がり、仕切り直しでスタート。
ドンドンドンドンのドラムに登場したミウラさんがベースを重ねる。えげつない低音出しそうな出立ちをされている通り、体全体が勝手に動き出しそうなベースの音をしている。
そこに下手側のギターの殿方が登場してギターの音を入れてセッションのような感じになる。満を持してボーカルが登場する。
「This is Disco」っていうくらいディスコです。捻くれているような音ではなくて万人にやさしくて、初めて聴いた人でもすぐに踊れるようなディスコミュージック。両手が勝手に上がる。
いくつか一緒にやったら面白そうなバンドが思い浮かぶ。
全曲踊れるけど、個人的には2曲続けてやった新曲の2曲目とその次の曲がすごく刺さった。
セットリストは覗き見しました。
-setlist-
01. Opening
02. Dance
03. Needle on Vinyl
04. Sway
05. Moonlight
06. Night Walk
07. Lovers
08. Deeper
09. Run Run Run
10. Motion
【Newdums】
雨や雨やって言うてますけど、恵みの雨ですよ。
雨の日が“天気が悪い”とか私はまったく思ってませんし、雨の日は雨の日の楽しみがあるしNewdumsのライブで雨が続くとほら、雨が降るたびNewdumsを思い出すじゃないですか。
Newdums。
バンドでは今年初めての関西。
メンバー紹介は改めてしなくてもいいですよね。
ベースのまんじろうさんの髪の毛がクリクリのロングヘアで昨年見た時よりすごく伸びていた。ヘビメタバンドしてます言うても通じるくらい厳つい風貌になってる。最終的には腰くらいまで伸ばすって、e.さんが言うてたし「強そう。バンドの用心棒」とも。毛先傷んでる言うてたから良いトリートメントがあれば教えたら喜びそう。
そのe.さんとは、会場オープン直後に男性用rest roomにてバッタリ出くわす。鏡の前で髪の毛セットしてはった。
顔を合わすなんて思ってもなかったのと、髪の毛好きなんやなって頭をよぎったのと、こんなところで挨拶しても良いのかとか、ブログのネタで書くんちゃうかって思われてないかなって順ぐりにやってきて、彼の顔を認識しても最初のひと声が出ない。さすがにそこまでは書きませんよ。
Newdumsはトリ。
Barbaraの片付けが終わったあとにメンバーが楽器を持ってやってきて準備を行う。林さん、タンタン、まんじろうさんの順にそれぞれ。出てこないなーって思ってたe.さんもギターとエフェクター入ってるアタッシュケースみたいなん下げてやってくる、リーバイス501のデニムを履き、爽やかな笑顔で。
遅れてきたe.さんも床にエフェクター一式を置き、配線同士がぐるんぐるんに絡まったまま器用に繋げ、ギターを肩にかける。よしと準備をしてセットリストを1枚タンタンに渡す。自分のセットリストも床に置こうかどうか一瞬迷い、見えないように裏返しにして床に置く。
そのあとにマイクの位置も歌いやすいところに持ってくるためにマイクスタンドの位置を調整する。両方のほっぺたを膨らませながら微調整する。
一方、林さんはギターのチューニングなど済ませ、マイクスタンドを調整する。後ろを振り向いている間にマイクの重みでスタンドがお辞儀をする。振り返るとあるべき所にあるべきものがなく、体を引くように「おう」と驚かれ、ネジを締め直す。
全員の準備が整う。
ライブ開始直前に、林さんがe.さんに話しかける。内容は聞き取れなかったが、e.さんがなにか言葉をかけ、振り返って満面の笑みで右手をあげてライブがはじまる。
「Behind the Door」から。
『N.N.N.』や『Inherent Vice』からの曲が続く。『N.N.N.』がもう3年近くいや、4年近く前ですね。
しばらくなかったけど「Another One」の曲の終わり、次の曲は何やろうとNewdumsを目当てで観に来はった方は全員が思ってたと思う。「Restart」に繋がった瞬間客席から歓喜の声が上がる。会場が一つになった瞬間。やっぱこの2曲の繋がりは気持ちいですね。何か生物学根拠みたいなんあるんでしょうかね。
4曲演奏して小休止、チューニングとかの時間。
喋りという喋りはなく、e.さんの「久しぶりです大阪。楽しんで帰ってください」のみ。ただ、このあとすぐもう一度「楽しんで帰ってください」と言った。
林さん、何か言いたそうな笑顔で彼を上から下まで見る。
構わず曲へいく。
ここを起点にして後半戦は「Better Days」でしっとりさせて「Dim Room」へと、田園風景から近未来ディストピアへ堕ちたみたいな感じの進行で緩んだままにしない。
セットリストの半分が新曲たちで構成されているし、レコーディングしているようなので、次の音源がどんな全体像になるのか考えて過ごすのも楽しみですね。
「Boy」でカッコよくキメた勢いで最後の曲へいくつもりが、その最後の曲「Dry」の歌い出しに間に合わず最初を歌い逃す。イントロがほとんどないですからね。やっちまったという表情で歌っているe.さん、まんじろうさんも白い歯を見せている。
カッコ良さとほどよいおもしろさ抜け感があるNewdumsはやっぱこうじゃなくっちゃと感じますね。
「One more!」とアンコールを求める声と拍手がしばらく続きましたが、願いは叶わずでした。
-setlist-
01. Behind the Door
02. Another One
03. Restart
04. Drag up
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05. Better Days
06. Dim Room
07. Ghost
08. Long Time
09. Boy
10. Dry
Newdumsの配信
ご覧いただきありがとうございました。
体に気をつけてなるべく早めに関西帰ってきてくださいね。
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