THE BLACK DOLPHINSのライブを見に行ってきました。彼らをメインに、イベント全体を書いてみました。
三国ヶ丘FUZZ presents『ROCKツクール Vol.2』@三国ヶ丘FUZZ2024.10.06(Sun)op18:00/st18:30出演)
※各バンド名をクリックすると、各バンドオフィシャルWEBへ飛んでいきます。
本日は4バンド公演でしたが、急遽体調不良者が出たので、3バンドによる3マンライブになったそうです。
持ち時間はそれぞれ40分ずつ。
17時53分、三国ヶ丘FUZZに到着。
時間があるので隣のローソンで時間を潰してると、イヌガヨのじゃっく氏が入ってくるのが見えた。
18時、三国ヶ丘FUZZオープン。
客席に流れているBGMはブラックキーズ。
【イヌガヨ】
一番手は、いぬがよ。堺出身のバンド。
前回見た時は南海線にまつわる歌を歌ってはった3人組ロックバンド。
メンバーは、
ギターボーカル、じゃっく氏、モーターヘッドのTシャツ着てる。
ベース、岡部謙吾氏、アイアン・メイデンのロゴTシャツ着てる。先の来日行ったんかな。
ドラム、みずおち氏。残念ながらTシャツの柄はわからず。何が残念なのかわからんけど。
「大阪堺市北区からやって参りました僕たちがイヌガヨ」どうぞよろしくとじゃっく氏の言葉で開始予定時刻から5分押しで始まる。
立ち上がりの曲は、地獄の果てで缶ビールを飲んでる歌を歌っている。
定位置からステージ前方まで岡部氏が客席を煽りに来る。
1曲目が終わる頃すでに岡部氏のベースも汗をかいていた。
客席はすごく楽しそう。特に3曲目とか、ドラムのリズムが好きで体が勝手に動いてしまう。
5分だけ俺にくれよとじゃっく氏が歌い、右手をパーにして突き出し手のひらを見せてる。
パーにしてる指の、人差し指は、曲げて第一関節と第三関節で挟み込むようにピックを持っているので、実際には5じゃなくて4になっているようにも見える。
「チャリでやってきました」とお話の時間。
近い人も遠い人もありがとうと、堺を愛しているようなお話。
FUZZに初めて出たのは24年前やけど、ライブ前に若者と喋ったとき、恥ずかしいから「20年くらい前」って言っちゃったというお話とか。
じゃっく氏の足元にはステージドリンク。開封はされてないペットボトルの麦茶。さっきローソンで買ったものか。
ギターの弦を切れたけどさほど問題ないことを、「そういうことを言うべきではない」と言いつつ某国民的スーパー人気アイドルグループの脱退に喩えられる。
新曲っぽい「YOU」もコブシを上げて楽しめるようなストレートなロックンロール。
最後の曲直前でもギターの弦が切れる。
諸事情で今回は静かに楽しませていただきました。
泥臭臭くて等身大の世界を大切にしているバンドが好きな方にはお勧めです。
※セットリストはわかりませんでした。
転換でスウェーデンのバンドのTHE HIVESが流れている。
久しく聴いてないな。
そして、ざ・ぺりー。はじめまして。
Twitterのプロフィールによると、5人組の“ドカドカR&Rバンド”のとのこと。先々月の8月にミニアルバムをリリースしたとのこと。
1960年〜70年代あたりからタイムスリップしてきたような出で立ちと音楽。
ボーカル兼アコースティックギターの殿方はLeeのベルボトムを履き、OHIO101ではなく、OHIO77というオレンジ色が印象的な服を着てはる。
彼らもイヌガヨ同様、堺出身のバンド。
堺の港にやってきた黒船か。
裏にある市立堺高校で結成されたとのとこだけど、三国ヶ丘のこの場所にライブハウスがあるのは知らなかったとのこと。
目の前の彼らの歌を聴きながら、高校3年の春の練習試合のあとに堺高校の通用門の柱あたりでひとつ下の後輩に告白したことを思い出す。音楽と当時の記憶が混じり合う。
個人的に「コミック雑誌なんか要らない」と「棒に振れ」という曲が好き。
看板通りのロックンロールバンド。ロケンローと発音したほうが良いかもしれない。
縦ノリ横ノリ思い思いに楽しめる空間を創造している。
古き良き70年代のロックを今に継承しているような感じで、その時代の音楽が好きな方には特にお勧め。
※曲順はTwitterから拝借させていただきました。
MCのタイミングはセットリストを覗きこみました。
-setlist-
01.月曜日のユカ
02.棒に振れ
03.GETBACK BOY
04.ぐねるグッモーニン
-mc-
05.がらんどう
06.夢に落ちれば
07.す・り・ぬ・け・た・い
08.コミック雑誌なんか要らない
-mc-
09.Buggers Bugger All
本日のトリは、徳島の海獣、ざ・ぶらっくどるふぃんず。
ベースのカワバタさんが抜けてから初めてライブを見ます。
現在のメンバーは、
キーボードボーカル、シュンペイさん
ギターボーカル、アキラさん
ドラムときどきスイーツ、だっちょさん
時々サポートメンバーも入れてるようですけど、しばらく3人でライブするそう。
ステージ上の彼らのポジションは、
シュンペイさんがステージ中央、アキラさんは向かって左、だっちょさんは向かって右で、イルカ兄弟の横顔を確認しながらドラムを叩くような感じ。
THE PERRYの片付けが終わって、だっちょさん、アキラさんがステージに機材を持って上がり、最後にシュンペイさんがのっそり楽屋の扉からキーボードを手に現れる。
シュンペイさんの夏の定番アイテム、携帯小型扇風機はさすがに足元には置かないよう。
ズボンの尻ポケットに入れている白いハンドタオルを床に放り投げ、キーボードの配線を繋げていく。ライブ中に線が外れないようにと千切ったテープで根本を固定する。
だっちょさんもシンバルをセットして椅子の座り心地を確かめ、ドンドコ音を出す。
アキラさんは足元の機械や後ろのアンプのつまみを調整。音が鳴らないようで少し手間取っている。
その間シュンペイさんは楽屋へ下がる。そして、おそらく酒の入っているプラコップを持って様子を見にステージへ戻り、ほどなく楽屋へ消える。
アキラさんのギターも正しく鳴るようで、ギターを肩から下ろし、全員楽屋へ戻り待機する。
40分ステージは貴重。もし35分ステージだと来なかったと思う。体調が本当に良く無いので。自分都合で申し訳ないけど。
1曲が比較的長く、しかもライブだとさらに尺が長くなる我らがTHE BLACK DOLPHINSは、果たして何曲演っていただけるのでしょうか。
「Bradnew City」1曲で40分ライブするでも私は大丈夫です。アリスが「チャンピオン」1曲で確か中南米かどっかのフェスを乗り切ったというような感じで。むしろそんなぶっ飛んだライブも見てみたい。40分ぶっ続けメドレーもいいかも。Burning Houseで始まって、Captain B.D Theme→heavenly noise→僕の太陽→Wipe my stain→Burning Houseに戻ってBrandnew Cityで締める。最高。
さて。
SEはジェーリー・リー・ルイス。
だっちょさん、アキラさん、シュンペイさんの順に登場。ステージの中央で三角形になり、それぞれの手にある飲み物を円錐の頂点で合わせる。
「フゥ!!!」と客席を煽り、「おもろい夜にしましょう」とライブ開始。
アキラさんのギターが鳴る。ガレージロックのようなしゃがれた低音。
ベース不在のため、アキラさんが、低音部分を補っているよう。
おもむろにションペイさんは、マイクスタンドから引っ掴む。
掴んだマイクの持ち方は、演歌歌手が持つように下の方で控えめ。なんなら小指も立ってそうな気もする。
マイクをスタンドに戻し、しゃがみながらキーボードを叩くように弾く。
そのギャップがまた良いんですよね。
もし、シュンペイさんのマイクの持ち方がビジュアル系バンドボーカルが持つようなスタイルだったら、たぶん私はTHE BLACK DOLPHINSをこれほどまでに好きにならなかったと思う。
開始1分足らずでTHE BLACK DOLPHINSの魅力がすべてつまっている。
そしてこの曲、ライブでは聴いたことがない。
なんやかんや彼らバーでイベントやってるって言ってたのかな。じゃあそれのテーマソングみたいなん作ろうかってなって出来た曲だそう。タイトルは「Dig The Night」。
オープニングナンバー的なやつで、短め、そこからもう最初からクライマックスだぜというように「Brandnew City」へなだれ込む。だっちょさんの髪の毛は上下にワサワサ、朱色の襟付きシャツは早くも汗で色が濃くなっている。
家はまだ燃やしてないけど、もうこれで帰っても良いわ。帰らんけど。
アベマリアが見放したバッドボーイが出てきたら、次は何が出てくるっていうんですか。
アキラさんが叫ぶ、シュンペイが鍵盤を弾いて音をループさせて繰り返している。そこにさらに重ねる。
「えびなー!」と一発叫び、アキラさんにアイコンタクトを送り「Heavenly Noise」へ。音源では5分30秒のこの曲、今回は10分くらいの長さに変わっていた。
間奏部分がわちゃわちゃして緩急つけて3人それぞれの見せ場を作る。40分ステージだからこういう演奏が実現できたと思う。当初の持ち時間35分だと短くて、逆にワンマンライブだと曲数もやるからここまで長くはならなさそう、と感じる。ちょうどいい塩梅で今日の演奏が実現できたと思う。そういう意味でも、ひと組バンドがキャンセル出た功名やと感じる。
ブラックドルフィンズ、いつも思うけどいい意味でおかしいよね。観れば観るほどつぎつぎと魅力が湧いてくる。
一度目のMC、ここまで熱量のあるパフォーマンスをすると小休止が必要だろう。
アキラさんがマイクを担当。
THE HOT HEATERSというバンドが体調不良でキャンセルになったので、持ち時間が長くなりました、ありがとうTHE HOT HEATERS。このバンドの関係者はだれもいないであろうのに、感謝を述べている。律儀な人。もちろんこのあとには、先のふた組への感謝も忘れない。あんだけ素晴らしいライブで最高な状態で繋げてくれましたし。
次の曲行きましょうかと、「Gimme Words Again」のタイトルコール。ランタンに火を付ける歌。ランタンやったり、家やったりハートやったり、燃やすのが好きなバンド。存在自体が燃えてるので致し方ないか。イメージはドラゴンクエスト外伝ダイの大冒険に出てくる悪役フレイザードみたいな感じ。
ライブでは久々な気がする「Demonic Girl」もセットリストに組み込まれているとは思わなかった。客席に背中を見せながらギターを弾きマイクを引き寄せそのまま横を向きコーラスするし、客席に向けてギターを銃に見立ててバキューンするアキラさんめっちゃ絵になる。
隣でマイクを顔と水平に持ちながら歌うシュンペイさんにも、ふたりにお構いなしに自分の世界からドラムを響かせるだっちょさんにも同じように見入ってしまう。
二度目のMCは、持ち時間が長いので告知していいですかとアキラさんが先々のイベントの告知、沖縄でのthe yayakoとのスプリットシングル発売ツアー?みたいなんとか、色々。フロアライブもするって言うてたかな。忘れたけどもしそうなら、行くべきですわ。
「喋るのとライブするのでは別の体力がいるねん」というようなことを仰り、後半戦へ。
「Mr.Stranger」。
おそらく3人になったからできる曲とできない曲があるんやと思う。アレンジのなんとかが。素人なのでそのへんよくわかりませんが。今できる曲で曲順考えて、演出考えてってしているのかな。
あまりやらない曲が聞けるしそもそもベースがいないというのが、バンドにとってはマイナスかもしれないけど、ファンからしたら貴重ですよね。ベースレスの時期があって、また今後ベースが加入した時バンドのレベルはアップしていると思う。知らんけどたぶんそう。
その次、ラストの曲は私の予想に反して「Captain B.D Theme」。
マイク片手にシュンペイさんが客席に降りてきて、わちゃわちゃする。なるほどな、ラストに相応しい曲かも。
ステージに戻って彼がマイクスタンドにマイクを差したら、しっかり刺さらずキーボードの上にマイクが落ちる。それに気づかずあるべきところに無いマイクに向かって歌ったのを私は見てしまう。
キーボードにほっぺたをつけるようにして落ちたマイクに向かって叫ぶのも様になっている。
本編が終わり、客席からアンコールの手拍子と野次。シュンペイさんは楽屋に戻るが、アキラさんとだっちょさんはステージにしゃがんで消えたフリ。頭も尻も隠れていない。
わーって立ち上がって「アンコールありがとうございます」「何やりましょうか」と半分呂律が回らない口調でアキラさん。
もうあれしかないじゃないですか。
最後にみんなで三国ヶ丘FUZZを燃やして帰りましょうよ。
終演後にメンバーと話しする。
来年の手帳にサインをもらうことも忘れずに。
物販何が良いかとか、今度KASABIANのライブへ行くこともシュンペイさんとお話しする。
「いつもライブ終わった夜は晩酌するんやけど、今日はカサビアン聴きながら晩酌しますわ」って言うてくれはった。
そういうところも好きですよ。
そのシュンペイさんの胸ポケットにはいつものハンディ扇風機が窮屈そうに顔を覗かせている。
秋の訪れに、俺のことも忘れんなよというように僅かな唸りをあげて。
-setlist-
01.Dig The Night
02.Brandnew City
03.Heavenly Noise
-mc-
04.Gimme Words Again
05.Demonic Girl
-mc-
06.Mr.Stranger
07.Captain B.D Theme
en.The Burning House
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