todo(とど)という東京は八王子のバンドの2nd EP 『miles and miles』リリースツアー大阪編へ行ってまいりました。
todoをメインに、それぞれのバンドのことも書いてみました。
バンドの魅力などを少しでも伝わればと思います。
2nd EP "miles and miles"release tour@南堀江SOCORE FACTORY2024.10.22(tue)op18:00/st18:30
出演)
※バンド名をクリックすると公式サイトなどそれぞれのバンドのところへリンクします。
【THE HAMIDA SHE'S】
一番手で登場。
はじめまして。京都のスリーピースバンド。
「京都nanoや京都GROWLYなどによく出ていると思うよ」と、お祭り野郎が教えてくれました。
何て読むかわからないしSNSでも読み方は見つからなかった。
イベント開始前のお客さん同士の会話が聞こえてきて「はみだしーず」だと判る。なるほど。
メンバーは4人組、ギターの方はサポートだそう。
ギターボーカル、奏太氏
ベース、アカマ氏
ドラム、壮樹氏
サポートギター、けいと氏(from To Be Honest)。暗闇で光る靴を履いてはる。
SEの斉藤由貴の「悲しみよこんにちは」が流れ、ステージ向かって右手側(上手側)にある楽屋通路からメンバーが登場する。登場順は、下手側ベース、後方ドラム、中央のボーカル、上手側のギターというように奥から順番に出てくる。ボーカルが最後じゃないパターン。
演奏直前のチューニングを終え、「初めましてソーコアファクトリー」「京都からやってきました」せーのジャーン‼︎‼︎でライブ開始。
感情を拳いっぱい握りしめてぶちまけるような曲とバンド。
mcではバンド結成の由来をお話しされる。
曰く中学高校と好きだった女の子をサッカー部の男に取られ、なんとか自分の感情と折り合いをつけるための手段が楽器を持って曲を作るということだそうです。
その女の子とのことを歌ったのか「黒髪のあの娘」という歌、汗を撒き散らして倒れそうなほど全力で歌う奏太氏を観ると、もっといっぱいの人にライブで聴いてもらいたいと感じる。そういう日もあながち遠くはないのかなとも思いながら、私が知らないだけなのかもしれないとも考える。
※セットリスト伺ったので残しておきます。
-setlist-
SE.悲しみよこんにちは(by 斉藤由貴)
01.BOYS DON'T STOP
02.サイケデリックな彼女
-mc-
03.黒髪のあの娘
04.豊平川
-mc-
05.オレンジ
06.銀河大衝動
ドラムの壮樹さんやったか忘れちゃったけど、終演後に買ったCDに「ジャケットにサインください」と伝えると「ビニールの上からで…?」とおっしゃられたのは、THE BLACK DOLPHINS、MoritaSaki in the poolに続いて人生3回目の出来事だったので嬉しく、またライブへ足を運びたいと思いました。
【a bombay roll PUB】
2番手もはじめまして。
名前はよく伺っている。
確かTHEズのドラムの人が在籍してるはず。THEズといえば「俺の悪魔」という曲で、一度思い出すと耳から離れなくなる。
さて、a bombay roll PUBは全員殿方の4人組。ちょっと怖そうなお兄さんも出てきた。
ギターボーカル、モリノササイ氏
ギター、Bob Nylon氏
ベース、なつきまつもと氏
ドラム、よしや氏(THEズ以外に、しゃららんベイビーズでもドラムを叩いているそう)
SEはThe Velvet Underground & Nicoの「Sunday morning」で、ギターボーカルのモリノ氏が最後に登場する。(メンバーの誰から登場するのかが個人的に気になるだけで誰が最初で最後がいいかとかは何も感じていない。どういう意図でその順番で出てくるのかは考えるけど)
音はファンクというのかな、ゆっくり縦ノリしたり横に揺れて踊れるリズムを奏でられる。
ベースなつき氏が親指の側面でベースの弦を滑らすように弾いていたので印象的。親指のあんなところで弾くのなんか見たことなかったので、じろじろ観させていただく。
ギターのBob Nylon氏はライブ前の準備の時にレッドホットチリペッパーズの「Scar Tissue」のイントロを弾いていた。ライブ中は長い髪をわさわささせながら、なつき氏と向かい合うように弾いていて楽しそう。
ボーカルのモリノ氏の声はすごく好きな声だったので、もっとバンドを知っていこうと感じる。
セットリストは分かりません。
縦ノリの曲も横ノリの曲も、静かに聴かせる曲も、聴く側それぞれに秘めている思い出にそっと触れるようなメロディなので、お酒片手にゆらゆら揺れたいときにおすすめできるバンドである。
【ichiru】
いちる。from大阪は寝屋川。
3番目の登場。
観るのは二度目で、Droopysのマルヒロ脱退ライブの時以来なんで10ヶ月ぶり。そのときは四人組だったけれども今回はスリーピース。ギターが脱退したけど、「3人でやると決めた」のはSOCORE FACTORYでのことと、ライブ中のmcで仰っていた。
todoとは、昨年の4月15日に初めて対バンしたよう。todoの1st EP"yesterdays"リリースツアー時に。
ichiruは今回、上記のマルヒロ脱退時の印象がまだ強すぎてDroopysの影が見え隠れしてしまい勝手に申し訳なく思う。Droopysもichiruと同じく寝屋川出身。転換中にDroopysの「Us」が流れていたのは何かの力が働いていたのであろうか。
2曲目にやった「風は吹く」は好きな曲。
左利きのベースのYohaさんは、同じ曲中にピックを使っているところと指ではじいているパートがあって、ピックは小指と薬指の中に握りながら弾いてたりしたので物珍しく観させていただいた。
次回ライブへ行った時はお話させてもらおうと思う。
YouTubeに1曲だけ動画が上がっています。
Apple Music等にはたくさん音源は上がっています。
ichiruのアップルミュージック
【Split end】
すぷりっとえんど。奈良出身。スリーピースバンド。
ちょくちょくとお見かけしている。
最近名前を聞いたなと思ったらZOOZ繋がりだった。
女性4人の編成で、ドラムのみがサポートとのこと。
ギターボーカル、ななみ氏
ベースコーラス、みーちゃん氏
ギター、イオナズン氏
サポートドラムは、ののんの氏(普段はday,one(だよね)というバンドに所属)
以前に見たのはもう結構前だったのでほぼ初見と言ってもいいくらいだった。
勝手なイメージだとオラオラ系の音だと思っていたけど真逆でシューゲイズだった。
いま肌が吸収したがっている音楽はこういう音楽やなと感じて鳥肌がたった。
お客さんの中には彼女らを目当てに見に来ていた外国の方(split endが始まったら立ち上がってレンズを向けておられたので彼女等のファンであろう)もいらっしゃった。ブラジルから来たというお客さんもいて英語がバンバン飛び交っていたので、いつものライブハウスよりもなんだか楽しい雰囲気がする。そんな英語での会話の端々に「シューゲイザー」「シューゲイザー」って聞こえてきたのはなんでシューゲイザーが出てくるんやろうと思ってたら、Split endやったんやと理解する。
シューゲイザーって靴を見つめる人って意味らしい。じゃあスターゲイザーは星を見つめる人ですね。私個人は、どんなバンドでも必ずどんな靴履いてはるのか見るので私はシューゲイザーです。
怖い人なのかなと感じたけど優しい笑みを浮かべたななみさんの短いお話は、todoレコ発おめでとうございますと祝福したことと、地元関西にはこんなにすばらしいバンドがいるんだというのを見せにきましたというようなことを話される。
この機会にtodoをまた関西へ呼んでください。
二度目のmcで「平日からこんなにたくさん来てくれてありがとうございます」とななみさんの挨拶、しばらく間が空き、
「……えっ平日やんな?」と今更の確認で、ベースのみーちゃん氏が火曜日とフォロー。
ななみさん「あーびっくりした」
こっちがびっくりしたわという客席の温かい笑い声。
ライブが始まったと思ったらもう最後の曲、曲が長くて最後にやる曲は8分あるとのこと。カッコいい。
すごすぎて笑ってしまう。
短い曲が好まれる近年の傾向なんか関係ないよ、自分等の好きな音楽を奏でたいという想いが見て取れてますます好感が持てる。
終演後、みーちゃん氏から『moratorium』というアルバムから2曲演ったと伺ったのでSpotifyで調べると「2番目の星」と「夜半の月」だった(余談で蛇足やけど、外国の方が物販でtodoのベースボーカルの北原さんへ英語で「Spotifyで聴いてます」と言っていた時のネイティブな発音の“Spotify”が、めっちゃカッコいい発音やってびっくりした)。
この『moratorium』を買いたかったけれど「持ってきた枚数の予想を超えて売れてしまった」とのこと。
【swim in syuwar】
本日のイベントのトリ前は、すいむいんしゅわー、と読む。微炭酸幻泳推奨楽団ともいうのか(Twitterのプロフィールより)。
from神戸。
今日のイベントは大阪京都、神戸奈良と、近畿各地からメインのtodoを祝っているよう。
2022年9月に結成で
ギターボーカル、フジイトモフミ氏
ギター、nob氏
ベース、ナカガワミズキ氏の3ピース。
ドラムはサポートのよう。調べるも残念ながらどなたがサポートされているのか特定できず。
syuwarってなんなんやろうなって調べてみた。検索画面のトップにswim in syuwarが出てきたので、造語なのかな。シュワーってするようなイメージなのか。
ライブとは関係ないけど、彼らの2枚のミニアルバムのジャケットが好き。まずはWebで見てそして直接手にとってみてほしいと思うくらい。
どんな音なのか個人的なイメージは、SF的で幻想的な近未来な感じのイメージがする。
mcでは「大阪に来てくれてありがとうございます」と来阪の感謝を代弁してくれる。
神戸のバンドだが大阪では南堀江SOCORE FACTORYをホームグラウンドとして活動しているとも仰られる。
「todoにとっても皆さんにとっても最高の1日になるように演奏します」と音楽に対して、目の前のお客さんに対して真摯に向き合っているのがしっかり伝わってきて、信じられる人たちだなと感じる。
※セットリストはTwitterから拝借させていただきました。
【todo】
とど。
from八王子。
2nd epリリースツアーの大阪編、本日のメインです。
大阪は1年と、5ヶ月ぶりです。
おかえりなさい。
前回の大阪のライブの様子は、こちらのリンクからご覧ください。1st EP リリースツアーの様子です。→todo 1st EP "yesterdays" release tour 2023 2023.05.31(wed)@心斎橋 火影
メンバーは、
ベースボーカル:北原瑠花さん
ギターコーラス:伊藤愛さん
今回のサポートドラマーは、ジュンヤサカモトさん
北原さんと伊藤さんはお互いの演奏姿が見えるように、ややお互いを向き合うように、そしてお客さんの方にも顔が見えるようにという位置。
「todoですよろしくお願いします」と北原さんのひと声が合図となりライブスタート。
1曲目が「blue」からと。
始まってすぐ、始まる前からもお二人がニコニコ笑顔でいてくれているので、こちらも目元と口角を緩ませながら、目の前でライブをしてるんや、大阪来てくれたんや、来てくれてほんまにありがとうございます観られる幸せですと心の中で拝み、噛みしめながら観させていただく。
その「blue」は、今まではライブの最後に演奏することが多かったのが今回は初っ端に。前回のライブの続きからスタートした気分にもなるし、じゃあいったい今日のライブの最後の曲は何になるのかなっていうのも気になりながら観ている。
「blue」が終わるとベースの音があまり出ていなかったようでしばし調整タイムに入る。
「音出たので続きからやりまーす」と次の曲の「sister」へ。
ライブでは視覚が加わるので、ここでこんな感じで体を動かしてるんやなとか、ここのドラムは体全体でタメを作って叩いているから迫力があるなとか、コーラスはそんな感じでしてるんやなというのが入ってくるのでやはり良い。
インターバルを取らずに今回の新譜の表題曲の「橙」、←橙をクリックしたらYouTubeに飛びます。なんとなく今の時期の曲なのかなと想像したり。
一度目のmc。
「東京の八王子からやって参りましたtodoです」とご挨拶は北原さんで、以降のお話も彼女が担当。
「ソーコアファクトリーに出てみたくて」と、バンドサイドからオファーをしたということらしい。
終演後のお話によると、前作“yesterdays”のレコーディングやライブのサポートをしてくださってるANORAK!のドラムの前田氏が、ソーコア良いよって勧めてくれたようです。
「遅い時間まで残っていただいてありがとうございます」と感謝を述べられ、最後までよろしくお願いしますと言って鳴らしたギターのイントロに耳を疑い目を見開き、信じられない気持ちで混乱しながら即座に反応する。
私個人的に、todoの楽曲で特に一番大好きな「雨の降る日に」。
ギターから始まってドラムが加わってベースが加わってサビに向かって盛り上がっていくのが好き。歌詞が好き。歌詞は私の一人称で語られているけれど、その中の“君”は私に、どんなふうに接したのかなと汲み取ったりこうなのかなと想像したりできる。
「雨の降る日に」は、“swim”リリースツアー大阪編のときに“swim”収録曲で唯一ライブで演らなかった曲で、当時は軽い気持ちでそのうち聴けるよねと思っていました。
前回の来阪時は生憎の天気だったけどやらなかったので、当時北原さんへ質問してみたら、「弾き語りではたまにやってるけどバンドでは滅多にやらない」と仰られて。そして今回もリリースツアーなので新曲メインだろうし、今回も聴けないだろうと思っていたので油断していました。
なので私の今日1日の出来事の一番のハイライトです。
この嬉しさは当分続きます。
体調良くないけど頑張ってきてよかった。
3人の一挙手一投足、瞬きするのももどかしいくらい、噛み締めるように観させていただく宝物のような時間だった。
今回の2nd epから「Landscape」も「snow dome」も関西初披露かな。
「Landscape」は、タンバリンの音までしっかり再現してくれている。ああいうふうにサカモトさんが音を出してるんやな、帰って音源聴くときはこの景色を思い出すんやなと。
北原さんご自身も言っておられたが、大阪のライブは年一くらいのペースになってる。
「もっと大阪来てよ」と客席から声が出るくらいtodoの来阪は貴重。ちなみに今日含めた過去4回のライブは全て違うライブハウスだというのも興味深い。貴重だからこそ目に焼きつけとかなと、1回1回のライブの思い出が蘇りやすい。こんなこと言うてますけど、年に2〜3回は大阪お願いします。
二度目のmcは告知、会場限定で2nd epのCDを持ってきているとこ、今日からそのCDのジャケット柄のTシャツを販売することを告知される。CDのブックレットには歌詞も載ってます。
Tシャツは前回の“yesterdays”と同様大阪からの販売だった。偶然やろうけど嬉しい。
そして明日は名古屋でのリリースツアーなので
「万が一、来れる人がいたら嬉しいです」
初めて来た場所なのに温かく迎え入れてくれて嬉しいし楽しいですと締め、最後の曲へ。
「platform」を最後に演奏する。
サカモトさんが前の2人に「どうやった?楽しかった?」みたいな眼差しを向けておられる。
ライブの終わりが近付いてることを名残惜しそうに客席全体を眺めながら1音ずつ丁寧に弾くベースや、ギターを弾いたあとの残心やメインボーカルやコーラスなど、より心を込めておられるのを感じ取った。
本編終了。
拍手が鳴りやまないのでとまどいの様子の北原さん。時間遅いけど大丈夫ですかとすこしキョロキョロされ、
「大丈夫ですか?やっちゃいます」
サカモトさんが伊藤さんに曲の確認を行う。
ドラムはじまりのアンコールは、「ローラーコースター」かなと想像したら「海の果て」だった。
todoを知ったのがミニアルバムの“swim”なので、その冒頭曲の「海の果て」は、todoを好きになる導入曲でもあるので思い入れがあり好きな曲です。
ライブの始まりが“swim”の最後の「blue」で、ライブの締めが「海の果て」なのも面白い。
終演後のお話でも、南堀江は心斎橋こらさほど遠くないよと仰られてたし、またこの場所に来てほしいです。
✴︎セットリストです。色の変わっている曲をクリックしたらYouTubeへ移動します。
-setlist-
01.blue
02.sister
03.橙
-mc-
04.雨の降る日に
05.Landscape
06.snow dome
-mc-
07.platform
en.海の果て
ご覧いただきありがとうございました。
ライブ中もライブが終わってからも終始ニコニコされていたので、大阪でライブができて幸せやったと思ってもらえていたら、何よりも嬉しいです。
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