2024年7月14日日曜日

Starpainter『Someday -JAPAN TOUR in Osaka-』Wed,10/Jul/2024 @SOCORE FACTORY




Newdumsをメインに、カナダから来日してくれはったStarpainterというバンド等のライブレポや、イベントの様子を書き残しました。


少しでもバンドやイベント等の様子が伝わればと思います。





Starpainter 
JAPAN TOUR in Osaka 
『Someday』
Wed,10/Jul/2024
op18:00/st18:30
@南堀江SOCORE FACTORY 
出演)
Starpainter (from Canada)
Newdums (from Japan)
DJ)
牧野渚
田井中




※バンド名などをクリックすると、公式WebやYouTube等にジャンプします。







P4C



そのままピーフォーシーと読むよう。
今年始動しはじめたとのこと。
編成は、男性ボーカルと、男性ドラム(シンバル)と、シンセサイザーの3人組。
本来は女性ボーカルを入れてまったく「別のもの」みたいやったようやけど、それが叶わず上のような編成となったとMCでおっしゃっていた。
サブスクにも上がっている音源はその女性ボーカルのもので、今日のライブでやってるものとはまったく異なっているということ。


ダンスミュージックとラップ、なのかな、そういうリズムで歌を歌って、後方でシンバルを叩き、シンセサイザーとパソコンとタブレットで音を奏でてはる。


YouTubeチャンネルはあるにはあるようだがまだ動画等はなにもアップされていない。
Spotifyでのリンクは見つけたので、確認できる方は聴いてみるのも良いと思う。リンク→P4Cの楽曲 Spotify






Kaisouroku




かいそうろく、でいいのかな、良いと思う。
Twitterにも引っかからなくて情報が無く、唯一南堀江SOCORE FACTORYのTwitterからYouTubeのリンク先を見つけたので、上の【Kaisouroku】をクリックしたらそちらへ行きます。

Spotifyは発見できたのでリンクを貼っておきます→KaisourokuのSpotify


ライブは、アコースティックギターのボディが鏡のようにピカピカできれいに反射していて、弾いている指や甲を映し出していた。アコースティックギターを境にして、反転した世界へ入り込みそうなほどに。


ライブはギターとマイクだけのスタイル。
真夜中にレコードの針を落としてウイスキーを飲みながら、夜のネオンを眺めているような雰囲気を出してはる。彼の歌声と氷の溶ける音以外は何も聞こえず、飽和したグラスの水滴が申し訳なさそうにやさしく流れる。




Koji Takagi




PicturedResort(ピクチャードリゾート、で合ってるのかな?)というプロジェクト(バンド?)をやっている人のソロライブ。

本来はソロでなくバンド形式で出たかったが、都合つかずソロになったとのこと。
使い込まれて塗装が剥げた黒っぽいエレキギター1本で演奏。
左腕に装着してはるアップルウォッチは、シアターモードになっていて時計のディスプレイが明るくならないようにしているのも好感が持てる。
 

ソロで演奏できる曲があまないとおっしゃり、「大好きな」ジョンメイヤーのカバー等も3曲演奏される。


「ソロなのでバンドの音をイメージしにくいと思いますが」と言っていましたが、ソロのエレキギターのシンプルな音から、一人じゃなかったらどんな音を奏でるのかなっていう想像も頭を巡らせられるので、何かしらの方法でバンドの音源を検索しようと思った。これを書き上げたら検索してみよう。
YouTubeへのリンクはこちらです→pictured ResortのYouTube
ソロは都会的で心地の良い声とメロディだったので、いくらでも聴ける。




Newdums



おかえりなさい。
本日の天気は曇り時々小雨。
ある界隈で雨バンドと異名を持つ彼らが帰ってくるときはだいたいこんな天気です。
出だしから順調ですね、ライブ前から期待を裏切らない。


東京行ってもう一年くらい経ちます。
当ブログではお馴染みですが改めてメンバー紹介をすると(敬称略)、

ギターボーカル:e.shogo
ギターコーラス:林幸次郎
ベースコーラス:まんじろう
ドラムボーカル:タンタン
の4人組。




【準備・転換】


Koji Takagi氏の出番が終わり機材の撤収がある。
もう大丈夫となったタイミングで、まず初めに、e.さんが出てくる。

そのあと林さんがギター背負ってやってくる。
足元の機械を床に置き、接続にかかる。
スマホの画面を見ながら、うしろに設置されているアンプのツマミをいじり、足元の機械にも同じように調整を施す。

e.さんは一旦裏へ下がり、ギターとステージドリンクの水を持ってくる。

まんじろうさんとタンタンもそれぞれ軽くはない機材を運び入れる。

タンタンはシンバルの丸い入れ物を肩からおろし、あっちこっちと組み立てるようにセットする。
ドラムの小っこいイスに座って客席を眺めるときの気持ちってどんな感じなんやろう。
 

まんじろうさんの腰の左側に伸び縮みするメジャーのような円形の物体がぶら下がっている。楽屋へ行って、戻ってきたら腰からなくなっている。


e.さんのマイクがホームランバーの形のやつじゃなく、普通のチュッパチャプスの形のやつ。大阪へ持って帰ってくるのを忘れたのかもしれん。翌日の本氏のインスタストーリーには実家の猫とのツーショットを投稿されていたので猫のことを考えていたのかもしれない。知らんけど。


そのe.さんの様子をもう少し。
ギターのチューニングをする。終わってギターをおろして水をひと口含んでサイドの髪の毛かきあげる。後頭部を撫でつけるように触る。
何か思案しているようにポケットに手を突っ込み、出しては髪の毛を両手で触る。

やること無さそうにメンバーの様子を眺めておりやがて楽屋戻る。
裏で今ごろアキレス腱を伸ばしてるかもしれない。

そうこうしているうちにe.さんが再びステージへやってきて、両手で髪の毛を触る。水を飲み、ピックどこやったっけ?とズボンの両ポケットを探り、また舞台袖へ消える。

開始直前に水で喉を潤し、右手で髪の毛を耳にかける。ギターを肩にさげ、音を出す。左耳に髪の毛をかけて客席後方のスタッフに左手を挙げて合図をする。背を向け、タンタンの方まで行き準備が整ったことを伝える。




【本編】
登場曲はなく、楽屋へ戻らすそのままライブは開始される。
林さんがギターの音をループさせたのかなー、判らんけど。そんな感じで反響するようなギターの音のループからタンタンのドラムで「Daydreaming」がスタート。
1発目に。
いろんなところにこの曲をもってこれるようになって良いですね。昔からやってる既存の曲もちゃんと進化していってるし嬉しい。

マイクに近づけた口を支点にe.さんが、くの字や逆くの字になったり半身になりながら歌ってるのを見て関西に帰ってきてくれたんやなーって実感する。いつの間にかフロムtokyo言われちゃってさ。そのうちマクドがマックになって「マック行こうじゃん」とか言うんかもしれないですね。さだまさしの「案山子」の歌詞のように友達できたんかなって思うわ。

話がそれましたが、「Daydreaming」が1曲目ってことは、最近の新曲たちが歴代カッコいいを更新してるから演出のバリエーション増えてるってことですよね。
終盤の林さんのギターの見せ場みたいなところも、ポーカーフェイスで白眼を剝かず弾いてはるのもこれから演奏する曲たちも、どれだけ良いのかという布石になってると思います。


ありがとうございますNewdumsですと挨拶し、すかさず「Behind the door」へ入る。
歌わないところでは大きく上下に体を揺らして楽しそうにギター弾いているe.さん。
中盤の林さん、ギターを抱きかかえるようにしてザラザラしたノイズ混じりの音を出す。あ、今白目剥いたよ。そして曲の最後のゼンマイが止まるようなギターの音色も聴きどころ。
その隣でe.さんが左手で髪の毛をかきあげるのも見どころ、かもしれません。


3曲終えて、水飲みタイムとチューニング。
チューニングやけどライブの雰囲気は壊していなし客席の気持ちや集中力も切れてはいない。
たぶん林さんが足元の機械からやったと思う、あらかじめ用意されていた音を出す。短いループをループさせている。
その音に林さんのギターやタンタンのシンバルを重ねていく。まんじろうさんのベースもひとつまみ加えられている。ハッと音が止み、「Dim Room」のイントロへ入る。
まんじろうさんのコーラスが聴きどころ、タンタンの小気味良く怪しいドラムもみどころ。ギターを集中して聴くのとベースを意識して観ると全く別のような曲に聞こえるから不思議。

e.さんも林さんもシャツを第2ボタンまで開けていたんで終演後に「二人とも第2ボタンまで開けちゃって」と話しかけると林さんは彼を指さして
「真似したんです」
仲良しだこと。


Another One」の終わりの方も林さん、不協和音のような台所のステンレスを噛んだときのような音を繰り返している。
曲の終わりは今回は「Restart」の始まりと繋げず、心臓を掻きむしられるようなアウトロから「Drag up」に続く。真っ赤な照明が付いたり消えたりしてより壊れていくような感じ。
演奏しないときの髪の毛をかきあげる林さんもエロくて、白目剥いて手の甲の血管を浮かび上がらせながら速弾きしてパッ、って止めたときの刹那の無音がたまらなくカッコいい。

その反対側で、天然パーマを揺らしながら着火剤に黙々と火をつけるようなベースを弾いているまんじろうさんも色気がある。早く自宅でも聴けるようになってほしい曲。



いつまで経ってもしゃべらない。
しゃべらない。
しゃべらないのか。
先の東京ライブへ行った方からの情報では喋らず黙々としてはったって聞いていた。
想像できない。想像できないけど…。

終わってからまんじろうさんに聞くと「最近のスタイル」というお言葉が返ってくる。
なるほど。
何分ステージだったか判らないですけど、今日の演奏は全11曲。いつもより2曲ほど多い気がする。
2曲削ってMCで笑いをとりにいくか、演奏曲を増やして持ち時間最大限にNewdumsの世界観を観てもらうか。
難しいところですね。本日の印象だけですがMCないとハッキリ言うて更にかっこいいです。どちらも魅力的なんで私個人としては使い分けて欲しいなというのは一つの意見です。



楽しそうな顔でマイクスタンドを右手で包むように持ち、左手はギターのネックに置きながら歌う「Your Sorrow」と、昔からの「Myself」で少し張り詰めていた空気が良いふうに抜けてと思う。


And I See the Same Ground」、中盤くらいのテンポが変わる直前にまんじろうさんのベースの先っちょにe.さんの上腕が当たっちゃって。e.さんは苦笑いと手でごめんって謝ってだけど、まんじろうさんは演奏に集中していた。囁くような吐息で曲を終わらせ「thank you」とマイクを通し、一歩身を後退させる。下を向きながら右足を前に出すとおでこをマイクスタンドにコツンとぶつけ、手で押さえて苦笑い。

笑顔でそのまま「Ghost」を歌い出す。彼の笑顔はこちらも笑顔にさせてくれますね。


e.さんには珍しく左右に髪の毛を乱して演奏する「Dry」。ちなみにこちらがライブ映像の方のYouTubeです→「Dry」 ライブ映像
普通の音(って何かわからんけど)で腰を左右に揺らして弾いてたら、狂ったように速弾きし出す林さんとかの今日から発売されたEPに収録の「Dry」で夏の大阪のNewdumsは終わりました。



余談1
チケット取り置きしてもらう時に、新しいグッズありますかの私の問いに「わかりません」
わからないってことは「準備してるけど…」と思ったけど珍しく今回はなし。14日の自主企画の際にあるのかもですね。
ロゴの入ったマグカップとか欲しいですよね。色はもちろん赤でお願いします。寒い冬に暖かいコーンスープを飲んだり、時間をかけて淹れた熱いコーヒーを注いだり。


余談2
新しい音源聞きました。表題曲以外のライブ音源の3曲、嬉しいです。ミックス?っていうやつはペペッターズのたぶん広村さんにお願いしてて、本当にライブハウスにいるような音でした。この調子でまとまったライブ音源出して欲しいです。次の新しいフルアルバムに付けたりとか。



セットリスト載せておきます。
“---”はチューニング等の小休止のタイミングです。
※曲名をクリックするとyou tubeへGhostします。


-setlist-
---
---
06.Drag up
---
---
11.Dry




ライブハウスを出ると雨が降っていました。最後の最後までNewdumsを感じられました。





Starpainter




スターペインター。
Canadaから来日されました。ようこそ。カナダ以外では初めて演奏するそう。その地に日本を選んでいただけて本当に嬉しいですね。


メンバーは6人編成。
体格もストロングなメンバーが多いので、ステージが小さく見える。

メンバーを紹介すると、
ギターボーカル:ジョエル・ストレッチ(Joel Stretch)
ドラム:ミッキー・ヘイワード(Mickey Hayward)
ギター:ジョエル・グレイ(Joel Gray)
ベース:ディラン・ワグナー(Dylan Wagner)
ボーカル・パーカッション・ギター:ベイリー・ケイト(Bailey Kate)
キーボード:タイラー・スチュワー(Tyler Stewart)


立ち位置は、ギターボーカルジョエルを前方真ん中。向かって左端がベイリーで二人の間の後ろにベースのディラン。右端後方に、キーボードのタイラーで、

「コンニチハ、オオサカ」とボーカルのジョエルが右手を挙げて挨拶される。こちらは拍手と歓声で応える。
1曲目は、「Mark of Cain」。初めての日本公演やから、自分たちの初めてのアルバムの、それも一番初めの曲でいこう、となったのかもしれない。もちろん想像ですが。もしそうだとしたら何か嬉しいですね。
始まってすぐに来てよかったと思えるようなメロディ。もう帰ってもいいくらい既に満足。帰らんけど。

「Alone on the Road」は音源に上がっていないので、Brandnew songなのかな。この曲始まる前に演奏ミスしたのか、出だしをほんの少し弾いたあと演奏ストップする。
演奏中のドラムのミッキーなんかは、常にニコニコ、メンバー間でもニコニコやし、客席へもその笑顔を振り撒いている。
終演後に彼に話しかけたら「覚えやすい名前でしょ?」とチャメっけたっぷりに言われる。そして「小さい頃からドラムを叩いていて、客席のお客さんの顔を見たり反応を楽しむようなスタイルで演奏している」とのこと。



1度目のMCは「初めて大阪に来ました。美しい街です」等を英語で挨拶される。

2回目のMCは
「今日は声が出なくてもいいですか?今朝目が覚めたとき声が出なくて」「クラシックな音楽を聴いてくれてありがとうございます」と英語で仰る。


「Ladyfingers」って曲やったと思う。ボーカルのジョエルが後ろのアンプまで行ってゴソゴソしている。
首から下げるハーモニカを取り出し、にっこりする。客席からも歓声が上がる。この曲はHerb Alpertのカバー。原曲かは、わかりませんがリンクです→「ladyfingers

Ladyfingersって綺麗な単語ですね。細くて白い長い指やったり、歩んできた人生が映し出されているような指とかいろいろ想像できる。歌詞、知りたいな。





Summer In Your Mouth」、口の中に夏が広がっているというなんという語彙センスなんやろう、って思ってぜひ生演奏で聴きたかった曲。どんな夏が?何をもって夏が口の中に広がる?想像力がめちゃくちゃ膨らみます。
夏の夜中に走らせている車の中の、ボリュームをめっちゃ落としたカーステレオから静かに流れてくるようなイメージ。聞こえるか聞こえないかくらいの音量で。それほど暑くはないので、窓を開けている。男が運転する隣に座る女性が、こんどはあそこへ行こうねとぽつりと横顔に話す。そうだね、きっととハンドルを切りながら微笑みかえす。


Summer In Your Mouth」が終わると、ジョエルのトーク。
まずはそれぞれのメンバーを紹介し、最後に「私もジョエルなんです」と笑って自己紹介。
その後「カナダ以外でのツアーは初めてです。日本でのツアーは本当にラッキーで、本当に感謝しています」
「招待してくれてありがとうございます、あと少しだけ」と仰り「Low-Hanging Fruit」を演奏される。

続けて彼らにしてはアップテンポな「Travelogue」を。これは新曲なのかな。YouTubeなどにはありませんでした。


最後の「Grocery Store」が終わりアンコールの声が鳴り止まなかったんですが、喉の調子が悪くてごめんなさいということでアンコールは無し。残念ですけど翌日以降もライブが控えてますから。アンコールは、次回来日された時に取っておいて楽しみにしています。


メンバーそれぞれのアイコンタクトとか、ギターの弾く仕草とか、タンバリンを叩く時の表情やコーラスの時の声や、トライアングルを振り下ろすように叩くところとか、髭の濃さとか長さとかボリュームとか、色々見逃したらアカンと思って目玉が飛び出るくらいの勢いで見逃さないように横に揺れながら楽しんで見させていただいた。



歌詞カードは無くて歌詞が判らなかったんですが、インターネットでいくつか見つけました。主にファーストアルバムの曲の歌詞が載っています。リンク先です→Starpainter 歌詞
いつかセカンドアルバム「Rattlesnake Dream(ガラガラヘビの夢、という意味)」の歌詞も見ながら曲を聴きたいですね。


※セットリストは終演直後に、ドラムのミッキーから、こちらからは何も言わなかったのに差し出されるような感じでいただきました。
本当にありがとうございます。


01、04、06、11は、ファーストアルバム「Bury Me by My Family」から、
02、05、08、09は、セカンドアルバム「Rattlesnake Dream」からです。
色が変わっているのはYouTubeへStar paintします。


-setlist-
03.Alone on the Road
-mc -
-mc-
07.Ladyfingers
-mc-
-mc-
10.Travelogue



ご覧いただきありがとうございました。

これを機会に、二度三度と事あるごとに来日して欲しいですね。次はゆっくり観光もできるような日程で。
我々はいつでもお待ちしていますよ。




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