2024年4月28日日曜日

OHIO101 × The Alan Smithy Band『Two Circles Vol.2』@南堀江knave 2024.04.26(fri)

 アランスミシーバンドの企画イベント『Two Circles Vol.2』へ行ってきました。

行けなかった方へも場の雰囲気やバンドの魅力や、その他何かしらが伝わればと思います。


追記:OHIO101のセットリストを追加しました。アランスミシーバンドのヒデさん経由で、OHIO101のファンの方から教えていただきました。本当にありがとうございます!


The Alan Smithy Band Presents
『Two Circles Vol.2』
2024.04.26(fri)
@南堀江knave
op18:30/st19:00
出演)



※バンド名をクリックすると公式サイトへ飛んでいきます。





御堂筋線に乗って西長堀駅へ向かっているところから持病が悪さをし始めて体調が下降していって、18時30分からの整列入場のときには冷や汗全開になる。中へ入らずに帰ろうかと言う考えが頭の大半を占めていたけど、人に伝染るものじゃないし昔からどんだけ体調が悪くてもライブは行ってたと思い出し、ええいとknaveへ入る。
お客さんの男女比は2:8くらい。

客席への扉をくぐると正面にステージ、右手側にバンドの物販席。
アランスミシーバンドは今日から新しいステッカーを3種販売するよう。



OHIO101



おはいおわんおーわん、と読む。
はじめまして。
2004年結成の今年が20周年。

メンバーは、
ギターボーカル、鈴木純也氏
ベースコーラス、調先人氏
ドラムコーラス、クハラカズユキ氏


19時03分頃にメンバーが入場。SEはなく、すすっと登場。
調さんが客席向かって右の上手側、鈴木さんは下手側、ステージを左右広いめに使ってはるので、全体をよく見通せる。
調さんの右手首に黒のリストバンドが装着されていたので、矢印ついているのかつい気になってしまう。


チューニング等の楽器の最終チェックを終え、鈴木氏がギターをジャカジャーンとひとつ鳴らすのを合図に、館内のBGMがフェードアウトしライブスタート。

始まった途端にもう、凄い、とか、かっこいい、とかしか思えないくらい本当にカッコいくて口を開けて凝視する。
声とギターとベースとドラムの、シンプルでスタンダードな編成で軍艦を沈没させられるようなすごい破壊力がある。


キ◯◯イ男って歌ってた2曲目好き。たぶん「太陽系から落ちてきた男」ってタイトル。ギターのうねりと調さんとクハラさんの長いコーラスが重なってるところが好き。


どこに視線を合わせたら良いんやろうと忙しなく目玉を動かしている間に3曲ほど終えて、最初のMCへ入る。
「トゥ、トゥエンティーサークル?」と鈴木さん。
アランスミシーバンドとは仲良しだとのこと。
「呼んでいただいて光栄です」
ライブ全体は鈴木さんメインで話され、それに調さんやクハラさんが時々応えるというスタイル。

全体でたぶん4回MCがあったと思う。最初の2回のMCは短めで、雰囲気をまだ弛緩させないようにと抑えられてる感じ。


3回目は少し長めにお話される。
OHIO101が20周年で、アランスミシーバンドが24周年。20年近く前に出会ったと言ってはり、OHIO101結成してそれほど時間は経たずに出会ったんですね。大阪は福島にあるライブハウス、セカンドラインで運命の巡り合わせがあったみたいです。

4回目は、24周年に対して「中途半端な」と笑いながら、「だからTwo Circlesなんだね」と仰っておられる。


「最期は自分で毒を飲む」はインパクト強いタイトルなので、公式サイトのディスコグラフィーで見た曲や、ってなる(はじめましてのバンドは、ライブ前の予習で曲を聴くことをほぼしない私なので)。ロカビリーっぽい曲。
そしてこの曲の前にやったやつは、ギターの繰り返し演奏と歪みがめちゃくちゃカッコいくて、You Tubeで調べたけど判らなかった。
セットリストは、恐れ多すぎて御三方ヘは聞けず。もし判る方いらっしゃったら教えていただけたら非常に嬉しいです。(※教えてくださったOHIO101のファンの方、ありがとうございました。めちゃくちゃ嬉しかったです!)


月並みな言い方しかできませんが、若いバンドには出せない渋さと苦みが混じり合ったかっこいいバンドなのでこれから追いかけていきたいと思います。



-setlist-
1 天命尽キタ
2 太陽系から落ちてきた男
3 CHESS CIRCUS
-mc-
4 暗い部屋の僕の笑顔
5 くさりかけのパイン
-mc-
6 パイロットジャングルジム
7 最期は自分で毒を飲む
8 INTO THE HARVEST
9 思い出してみろ
10 真夜中の怪物
-mc-
11 ロー
-mc-
12 陽のあたる場所へ
13 ゼロ



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The Alan Smithy Band



今年1月以来、拝見するのは2度目になります。

メンバーは、
ギターボーカル:Hideyuki Kashimotoのヒデさん
ギター、コーラス:Youji Nishidaのヨウジさん
ベース、コーラス:Takahiro Tsutaeのヒゲさん。
ドラム、コーラス:Motohiro Fujiwaraの、もとひろさん。

ヒゲさんは10年ほど前に加入された、二代目のベーシストです。


OHIO101が終わって楽器の片付けのあと、アランスミシーバンドのメンバーがやってくる。
ヨウジさん、今日はMETALLICAのTシャツです。いつに撮った写真か判らなくなると言われている、悪魔のいけにえTシャツ×南堀江knaveじゃないんですね。
ドラムのもとひろさんは、胸元にMのワッペンがついた半袖Tシャツ。イニシャルがMやから?

楽器の用意と調整をして、一度曲で合わせて音のバランスを確かめる。満足のいくものだったようなのでリハーサルはすぐに終わる。

楽屋に戻ったヨウジさんが、何食わぬ顔を装いつつ口元にうっすら笑みを浮かべて再びステージに現れたとき、客席から男性の声で「おい!」というツッコミが入る。全員の声を代弁するかのように。
彼が悪魔の生贄になって戻ってきたから。
全然関係ないけど、ドレスコードが映画のTシャツというライブイベントも面白いかもしれない。


20時15分ころ、館内の照明が暗くなる。ギターを背負い終わったヒデさんが、右の手のひらで下手側の壁にかかったスクリーンへ皆の視線を促す。 映し出されたのは、OHIO101との出会いのフィルムです。
Vol.1のときは三日月ジョンとの縁のある「ムジナ」という曲に合わせたビデオでしたが、今回は音楽はなく無声活動写真。

エンドロールが済んだタイミングで、ヒデさんのギターが「Counting Black Sheep」を鳴らしはじめ、現在の時間軸へ戻る。
この曲はヒゲさんのベースの入るタイミングがエロいし、ヨウジさんのギターももうライブのクライマックスかっていうくらいバーニングしてる。
曲が終わると
「ジュース飲みに行っていい?」
尋ねる女の子が母親と後方へ下がる。ホッコリ和ませていただく。ジュース我慢してパパの演奏する姿を心待ちにしてたんでしょうね。あんなTシャツ着てて「怖い」って言われないんでしょうか。


スタートから3曲、前回『Vol.1』とはセットリストは被りナシ。彼らの生演奏は2度目なので、今日ここで観れたことに加えて余計嬉しく思う。


1回目のMC。
「やって参りましたTwo サーク……とこ行った?」
ドラムのもとひろさんが持ち場を離れ楽屋へ。
「職場放棄」とヒデさんにマイクを通されほどなく戻って来る。

「今回も無事開催できて本当に皆様のおかげです」と感謝の意を伝え、イベントタイトルの由来を話される。その話の途中でヒゲさんの髪の毛のことに触れ、ライブ中に耳元の彼の髪の毛がクリンと垂れてきて
「芥川龍之介みたいや。「蜘蛛の糸」書いた人や」と思っていたことを露呈。
「そんな文才ないけどな」と髪を耳にかけながらヒゲさん。

そして
「出た!」
と、悪魔に身を捧げた男の方へ向く。
この衣装を「待ってる人もおる」と諦めが入ったような笑顔で仰る。
ヨウジさんの本日のステージ衣装は、破れをパッチワークしてツギハギしたブルージーンズなので、悪魔から命からがら逃げてきた人物のようにも思える。
映画はまだ観ていないとのこと。


前回対バンした三日月ジョンの周藤三日月氏が、「関係者って後ろの方おるけど客席のど真ん中で」満面の笑顔を振りまいていました。瞬間的に彼のズボンを見てしまう。何故かと言うのは前回のライブレポに詳しく書いております。→三日月ジョン× The Alan Smithy Band『Two Circles Vol.1』 2024.01.21(sun)
そして前回のフォトギャラリーが、アランスミシーバンドの公式サイトにアップされていますこちらから御覧ください→The Alan Smithy Band オフィシャルサイト

20年ほど前に自身のイベント(と言っていたかな?)で、OHIO101を呼んだのが出会いで、何故どのような経緯で呼んだのかはもう覚えていないとのこと。
ヒデさん「そのとき衝撃でした」と回想。
ヒゲさん「でしたよね」
ヒデさん「あんたおらんけどな!」


当時、鈴木さんがめっちゃ良いと言ってくれた曲、「アイアイ」をこのMCのあとに演奏されます。
童謡のアイアイにインスピレーションを受けたという曲。この曲で、上記『Vol.1』にも話があったオーディションで優勝したという裏話もお聞かせいただいた。その時の賞金でヒデさんの後ろに立てかけているエレキギターを買ったとのこと。
20年近く同じギターを愛用されていることに驚きながら、同時に私は、今回も言うのか?言うのか?と心の中でヒゲさんの出方を伺う。「俺はあんときSwitchを買った」などのボケはなく、ヒデさんに視線を向けるだけでした。ちょっと楽しみにしてたんですけどね。


OHIO101と縁のある、そして現在のセットリストになかなか組み込みにくいという「アイアイ」。歌い出しの歌詞が「森に住む悪魔」だったので咄嗟にヨウジさんのステージ衣装を見てしまう。
悪魔に敏感になってます。
悪魔の後ろでニコニコと、ズッシリしたドラムを軽快に叩くもとひろさんが気持ちよさそう。


なんとなく、つぎは「The Driving Waltz」かなと思ったら本当にそうだったのでガッツポーズ。
繰り返し自宅や自転車乗ってるときに聴いてるけど、やっぱり生で聴くとそれ以上に訴えかけてくるものがある。琴線に触れるようなギターをヨウジさんが奏でている。本当に心に響く音色っていうのは、天使じゃなくて悪魔が奏でるんでしょうね。


2度目のMC。
アコースティックギターのチューニングをしながらヒデさんが
「長く歌ってるけど、歌い続けているとそのたびに違う感覚が来る」という真面目なお話をされる。
が、「ちょっとまって」とチューニングに集中する。中々定まらず、無口になって真剣に合わせている。
ヒゲさんがボケるもそれどころじゃないねんと相手にしない。

しびれを切らしたヒデさんがひと言
「チューニングで1曲演るんちゃうか?」と笑いを誘う。

いま思いついたようにヒゲさんが、もとひろさんへ話を振る。
もとひろさん「今日のTシャツ、名前から来てるんです」
やはり。
もとひろ、のМ。
「カツオのKですよ」と冷やかす。
ジャイアンのGとかね。
そういうヒゲさんはBjorkの顔写真つきTシャツ。みなさんステージ衣装に強いこだわりがあるんでしょうか。


生きていたら避けては通れない離別。
歌い続けていく中で、曲の中に色々な情景が入ってくる。冒頭のお話へ戻る。
離れることの辛さを軽々しく言葉にはできないけど、また会える人でも、それが叶わない人でも何かしら、遺すことになる大切な人へ、この「蛍」の歌詞の内容のようなことを遺して去っていったと思う。また大切な人へは「蛍」のようにありたい、とも私は考える。


4人だけではこのイベントは開けなかったと、関係者へお礼を述べられる。
そして、「お客さんのことを道しるべにさせてもらっています」「飛行機が着陸するときの誘導灯」のように。
誘導灯がなければ飛行機は着陸できないのと同じように、飛行機がなければ誘導灯も役を成さないので、これからもしっかり飛び立ってもらって、また私達のところへ帰ってきてほしいです。



-アンコール-
ヒデさん、ヨウジさん、もとひろさんが出てこられる。
ヒデさんが
「Mに拍手を」
「悪魔のいけにえに拍手を」
とメンバーをねぎらう。

一人足らない。
このパターンは?!
前回も呼んだけれどもという紹介で、前任ベースのすぎやん氏がベースを持って登場。

前回サプライズですぎやん氏に出てもらった経緯は、すぎやん氏が自分の娘さん(軽音楽部所属)に、自分が在籍していたバンドで演奏しているところを見せたかったなということだったようで、「じゃあ弾いたらいいやん」とヒデさんの提案。そうやってサプライズゲストで弾くことになった。ただ前回はサプライズ過ぎて娘さんは来れず、自分が弾くことも言えずだったそう。

ということで今回も、ということに。娘さんも会場へ駆けつけてくれているとのこと。
親孝行?子孝行?今日の父の背中(じゃないけど姿)を観ることで、かけがえのないターニングポイントになったでしょう。『Three Circles』のときは親娘の共演とか想像したり。

現在も成長期のすぎやん氏が演奏するのは「スノーマン」。すぎやん氏の演奏に客席は手拍子で応える。最高の贈り物ですね。
生きるのが不器用で丸くならない岩のような私も、今度はバンドに「Taxiway Lights」になってもらって自分なりにがんばろうって思えました。


アンコールの最後は、ふたたびヒゲさんへバトンタッチ。
ヒゲ氏「もう一回スノーマン演ろうかなー」
前回も聞いたボケを今回もありがとうございます。
Vol.3の際もこのボケをお待ちしております。


マイクスタンドがひとつ増えて、ヒデさんのコールでOHIO101の御三方が登場。
ヒデさんとOHIO101の鈴木さんが、双方のバンドとは別にやっている"THE BABDED"というユニットの、人生に火を点けるには遅すぎることはないというコンセプトの曲をアンコールで今日の演者全員で演るとのこと。
鈴木さんはギターを弾き、調さんはヨウジさんのやや後方に立って体全体でリズムを取って、クハラさんはもとひろさんの隣でニコニコと楽しそうに手拍子を打って参加される。
「Thankyou very much, I love you」と締めくくり、Vol.2の全工程を終了し、
ませんでした。

最後の最後、お客さん含めて全員で集合写真を撮り、大円満で全工程が終了しました。



※公式サイトにも載っていますがセットリストを残しておきます。

-setlist-
01.Counting Black Sheep
02.Good Advice
03.Lily
-mc-
04.アイアイ
05.The Driving Waltz
06.Shiro
-mc-
07.蛍
08.Crush
09.Color of Mine
-mc-
10.Taxiway Lights
---
en1.スノーマン
en2.Never Too Late



ご覧いただきありがとうございました。
『Two Circles Vol.3』は8月の予定とのことです。

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