病院帰りの駐輪場で食べられる状態のバナナが1本落ちていた。
警備員さんへ届け、「よく滑りませんでしたね」と気遣われる。
「半端ないって」
と思わず口に出てしまいそうな、 THE BLACK DOLPHINSのベーシストのカワバタさんが初めて企画したイベントへ行ってきました。
行った方も行けなかった方へも、場の雰囲気やバンドの良さやイベントの楽しさが伝わればと思います。
カワバタケイタ presents『半端ないって』Vol.12023.10.31 (tue)@難波 meleop18:45/st19:15出演)
※バンド名をクリックしたら公式WEBやYouTubeへ飛んでいきます。
開催前から Vol.2が決まってる『半端ないって』。
難波meleに新しい景色(かぜ)を吹かすため、何かやるとは聞いていまいた。
ご本人様もいらっしゃり、オープン直後はお菓子を配っていました。ハロウィンだからか厳ついスカジャン着ていました。
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【FUJIYAMA BEAT CLUB】
初めましてですが名前はよく拝見している。
昨年末の三国ヶ丘FUZZでティッシュティッシュボーイが出た時の主催者やったけど、鼻紙少年しか見れずようやく見ることができる。
本日の出番はトップ。
初めての企画でいちばん初め。一生記憶に残ります。
メンバーは、下手側のギターの方のみ女性の4人組バンド。彼女は左利きのギターを弾いていた。お名前調べたけどドラムがもじゃもじゃ頭の佐藤さんしかわからなかった。
ライブは、
語り叫ぶように歌う、
同じリズムを繰り返すギター、
レロレロレロレロレロレロと弾くベース、
破れるんちゃうかってくらい力強く叩くドラム。
こう来るかなーって思ったら違うメロディが来たり、思ってもみなかった所に音が入ってメロディが変わったりで先が読めないワクワクさがある。
歌詞よりもメロディ重視っぽい曲もあったり。
インストだけでも面白そうなバンドで、一緒にやったら面白いんちゃうかってバンドもいくつか思い浮かぶ。
特に前半は変態じみた音の運びしてて「直径1ミリ」って曲が特に好きやったかな。
「SE」って曲はどうしてもサビの部分が「アイフォーン」としか聞こえなくて、ギターボーカルの人の顔と口元を凝視してた。iPhone SEが狂ってしまう。エモーショナルでカッコいい曲なのにこんなこと言ってすみません。
「カワバタさんありがとうございます」
「企画1回目で、しかもトップバッターで出れる」ことを光栄に感じておられるMC。
2度目のMCは、最初は頭の中からのイメージが始まって、それが具現化していく、
「カワバタさんのイメージがこれやと思うと興奮しますよね」
このしゃべりから繋げた曲が「ナイスイメージ」という曲やったので上手いなぁと感じる。
物販にCDもサブスクに音源も無く、個人的に謎が多いバンド。音源あるならぜひ手に取りたい。
彼らが終わってからLODYPOPSのツバサさんと「めっちゃカッコいいですよね」と確認し合った。
MIKROCK2023にも出るようなので、行けて機会があれば話しかけようと思う。
始まる前に盗み見たセットリスト載せておきます。
-setlist-
01.サイケデリック
02.直径1ミリ
03.ディスコミュニケーション
04.SE
05.ナイスイメージ
06.FLAPPER
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【LOVE ING】
サカグチマナブ氏が在籍しているバンド。
彼は常に北堀江 club Vijonにいるイメージがある。
SALのライブに良く出没し、テキーラを飲んで夜、回っているイメージしかない。
ギターバトルの出演者のパフォーマンスを、ハロプロに喩えて評価していたのも記憶に新しい。その彼が始めたバンドと認識している。
彼を難波meleで、北堀江club Vijon以外で見るのは新鮮で変な感じがする。
バンド名をなんと発音するのかと考えていた。
“らぶ あいえぬじー”だそうで、モーニング娘。の曲から命名されたとTwitterに書いている。
そこからの情報によると、2022年結成。ローファイロックとのこと。
出番は、2番目。
メンバーは、
サカグチマナブ氏:ギターボーカル
はるか氏:ドラム
うまお氏:ベース
(ここまでの文章を校正するなかで、サカグチマナブ氏の表記が“サカグチマナプ”になっていました。お詫びして訂正してます)
彼のギターにはいっぱいステッカーが貼られてある。WeezerとASHとTHE WHOはわかった。THE VINESのステッカーも見つけた。
ベンキマンの後ろ姿のようなキャラのステッカーも右前腕の隙間から見える。
モーニング娘。とか、メロン記念日のステッカーは貼れへんのか……。
演奏の準備が出来たよう。しかし「BGMが最高なんです」としばらく聴き入っている。
「そろそろやりましょか」
それに自分のバンド名を噛む自己紹介を続け、1曲目が始まる。
前半は横に揺れる感じが続く。
ローファイって言うてるから、ローが効いてる感じ?ローファイってどんなんか判らんけど。
2分くらいの短い曲が多い。セットリスト覗き見たら11曲、30分でした。
1曲目が「ストカル」って書いてあったのでストレンジヌードカルトの略なのかと凄い気になった。
(イベントと関係ないけど)10月31日は、誰かの誕生日やからという喋りから「ハッピーバースデー」という曲を歌う。マイ・ケミカル・ロマンスのギターの人がこの日誕生日でしたわ。
3曲やってMC。
サカグチ氏「ハロウィンどう思う?」「ハロウィンやから19歳の頃にやってたビジュアル系バンドのアルバム持ってこよう」としてたみたい。1曲目かJanne Da Arcぽい曲で2曲目が黒夢っぽい曲。
めっちゃ気になりますね。
その当時は今より8分の1くらい痩せててメイクもしていたと。
8分の1て、例えばいま60キロやったとしたら、19歳んときの体重はえーっとえっと……。
mixi忘れないでという曲とか、ごめんなさいという曲とか、歌詞が興味深い。
縦ノリの早い曲も後半には増える。
曲をやっては喋り、喋ってはだいたいすべり、「今日しゃべらんほうがいいんちゃう?」とはるか氏からのツッコミ。それが1番面白かったかもしれん。
そのドラムのはるか氏は、しっかり背筋を伸ばしてどちらかというと寡黙にバンドを引っ張るように叩くスタイル。
LOVE INGは、難波meleに出るのも対バンの3バンドとも、はじめましてやったみたいで、カワバタさんとはTHE BLACK DOLPHINSを見たことあると言っていたので多少面識はあるよう。
「ハロプロ好きなんですよ、ギターの裏にいっぱいステッカー貼ってます」
やっぱ貼ってるんかい。
チラッと見せてくれたギターは、ボディのもともとが判らないくらいのハロプロのステッカーやった。
表に貼って良いんですよ。
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【Fancrab】
ふぁんくらぶ。
はじめまして。
部活動のクラブではなくハサミを持った蟹さんのほう。
Crabには、喧嘩好きな気難しい人っていうスラングでもあるみたい。
2019年に活動開始のよう。フロム京都。
出番は、トリ前の3番目。
4人組でこの日唯一の全員殿方バンド。
ここまの3バンドは誰かしらキャップを被ってる。
ギターボーカルが下手側、
ベースが中央、
ギターが上手側、
ドラムは後方中央
すみませんが、各人のお名前を調べたんですけど判りませんでした。
ライブはSEなしで始まる。
コールアンドレスポンスで盛り上がる1曲目からアップテンポにもう1曲繋げる。
上手側ギターの人は、自分の顔を殴ったりして気合い入れている。
3曲目でキャップを脱いだ、眼鏡をかけているギターボーカル氏。
最後から4曲目くらいでその眼鏡も外し、ラストの曲でまたかける、でその曲中に眼鏡ふっ飛ばす。
眼鏡をかけてライブしてる人はほぼ間違いなくズレ下がる。ギターなりドラムなりを演奏してるから、ズレたままライブを続けるしかない。
そこでいつのタイミングで、どのようにして、上げたり外したりしてズレを解消させるのかを私は注目している。
今回の彼は、下がった髪の毛を両サイドにかき分けつつ素知らぬ顔で鼻の根元まで上げていた。
彼らも物販にCDも無く、サブスクに「ダメ人間」という曲だけあがってるので聴いてプレイリストに入れて、次回ライブ観るときに備えようと思う。
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「LODYPOPSがさっきのバンドじゃないの?」という声。
違いますよ。
【LODYPOPS】
トリ。
カワバタさんとつながりがあったのがちょっと驚き。
コロコロボンボンズでもベースを弾いたりしているので、顔は広そうな気がする。
LODYPOPSは今年よく観させていただいている。
前回は扇町 para-diseでThe BEGとの2マンでした。
そちらの様子は矢印の向こうで、あること無いこと詳しく書いてます→LODYPOPS x The BEG “Worst is Mine”
イベントのオープン時間の18時45分を回ったので地下へ続く階段を降りると、扉から出てきたツバサさんと出会う。
ひとしきり挨拶を交わし、
私「さっきドラえもん歩いてました」
ツバサさん「ピカチュウの親子見ましたよ。帰りの電車が怖い」などと、
年に一度のスター勢ぞろいの話題になる。
LODYPOPSは、コロナをまたいでの久しぶりの難波meleの出演だそう。
難波meleの壁もツバサさんのシャツも青い色で、同化して混じり合いそうだった。
一方で壁の非常ベルは、壺の中の梅干しのように天井付近で薄暗く存在をアピールしていた。
この日のサポートドラムはお久ぶりの、ロボトミートロボのドラムのしんのすけ氏です。
元フェミニン☆のメンバーも在籍しているバンドで叩いてはる。
ー転換ー
各々の準備が整ったら「オレンジブルー」のサビを演奏して全体を合わせる。
リハーサルなのでこっちはリラックスしながら見させてもらってる。
マイクの声を下げた上げたりして、再び同じようにせーので合わせる。
「ベースです、ボーカルの声を返してください」
いつ貸し出したんでしょかと不思議に思う。
ツバサさんに貸してたのかもしれませんね。
「昨日酒飲みすぎて声枯れてるからぴょんちょっとだけ声貸して」
あり得そう。
なにか気になる所があったようで、三たび「オレンジブルー」を合わせる。
いけそうです、おねがいします、といったんはける。
-本番-
スーパーカーの「Sunday people」がSEで流れはじめたら
「スーパーカーや、スーパーカーや!」という声はサカグチ氏。
まずツバサさんが、そしてぴょんさん、しんのすけさんと登場。
普通に登場してきたけど、珍しい出方やといつも思う。
ツバサさんが、しんのすけさんとぴょんさんにアイコンタクトを取り、頷き返す。そして手を上げ「LODYPOPSですよろしく」
しんのすけさんがシャンシャンシャンと3つ叩く。
「MURDER」のときに天井に大きなエアコンがあるのに気づく、ツバサさんの上に。それがタライに見えてしまい、気になってもう仕方ない。ほら、ぴょんさんも上に視線向けた。
曲に集中したいから平行世界の私へ。
タライのヒモを引っ張ってもらい事無きを得ました。
ちゃんと鉄板入ったカツラを被っていたので身体的なダメージは少ないはず。
そんな向こうの世界がどうなってるかも知らずに「ラメラ」のイントロを弾き、スパイスの雨を降らす。
ーMCー
客席「ろでぃぽっぷすじゃなくて、ロディロールや」
ニヤッとするぴょんさん。
普段どおりのツバサさんが、
「2023年10月31日、半端ないって、な夜です」
「遅い時間までありがとう、最後までよろしく」と早めに切りあげ「オレンジブルー」へ。
「オレンジブルー」のギターソロで前出てるときも、うしろではぴょんさんがニコニコいつもいい笑顔です。
難波meleの環境が良いのか私が少し酔っているだけなのか、ぴょんさんの声が透き通っててすっと染み込んでくる。心の中で手拍子。
MCというよりは主にチューニングの時間。
「今日の日をつくってくれた、カワバタケイタさん、初ブッキングおめでとうございます」
最後の曲は「EMOTIONAL & DEAD」。「ever」と並んで壮大な曲。
髪の毛食べながら歌っててもカッコいい。
数年経っても、後光が差していたこのライブのことは鮮明に覚えているでしょう。
-setlist-
SE.Sunday people(by スーパーカー)
01. LODY
02. MURDER
03. ラメラ
-mc-
04.オレンジブルー
05.polar
06.ハートビート
-mc-
07.EMOTIONAL & DEAD
en.ファンタジア
ご覧いただきありがとうございました。
翌日、自宅の集合ポスト前に柿が落ちていました。
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