LODYPOPSとThe BEGの2マンライブへ行って参りました。
LODYPOPSを軸に、主催のThe BEGのライブの様子も書きました。
行けなかった方へも場の雰囲気などが伝わればと思います。
LODYPOPS 『The BEG presents "Worst is Mine"』@扇町para-dice2023.09.23(sat)op17:00/st17:30 出演)
※バンド名をクリックしたらオフィシャルサイトなどに飛んでいきます。
扇町para-diceの入っているビルは東扇町ビルっていうみたいで。
壁面も元々はオフホワイトやったんやろうなと思うけど、昔灰皿があった影響もあり結構黄ばんでる。
いつ建立されたんやろか。
壁の電力メーターは1972年製造になっていて、メーターのカバーや配線に相当埃が溜まってる。埃はさすがに50年前からではないにしろ、扇町para-diceとして営業し初めたときからすべての音楽を聴いてきてるんやろなぁというくらいの歴史を感じる。1000年後くらい未来に、埃が見たり聞いたりしたものを取り出せる技術が生まれたら、未来人もきっと楽しいしと思う。
天井の隅っこにある誰がなんのために刺すねん言うコンセントや、押したら浮くベニア板の天井も気になる。だれかと肩車して覗いてみたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
LODYPOPSのぴょんさんから今日の開始時間を聞いたときは早すぎてびっくりした。17時半開始。
扇町para-diceへ到着した16時過ぎにはリハーサルの音が聞こえてきた。
出番からしてLODYPOPSやろなと思いながら隣のパン屋さんへ入りクリームあんパンを食べる。
16時35分過ぎにpara-dice入り口へ。まだリハをやっているよう。
16時45分にリハが終わる。楽器ケースを各自楽屋へ持っていったりとオープンできる準備。
受付で、最近はあまりないけどフライヤーをたくさん手渡してくれるのは嬉しい。
いっぱいくれるのんここと難波meleくらいちゃうかな。バンド側にもコストかかると思うけど、ネットの告知よりも効果あると思うし好きなバンドならフライヤーを集めたり飾ったりできるからもっと増えてほしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【LODYPOPS】
ろでぃぽっぷす。
改めて紹介するとギターボーカルのツバサさん、ベースボーカルのぴょんさんが正式メンバー。
昨年にドラムの脱退を受けてからサポートメンバーを入れて活動している、すてきな三にんぐみ。
音は聞こえてたけど、どんな感じでリハーサルしてるのか観てみたいよね。
2年前のちょうど同じ日に、コロナとかで活動を一旦休止となる区切りのライブをおこなってて。これからも無理せず長く続けてほしいと思う。
活動休止前のライブ→LODYPOPS活動休止前ライブ 2021.09.23
-本編-
スーパーカーの「Sunday people」がSEで流れ、
ツバサさんが最初に出てくる、
ぴょんさんが次に出てきて最後にサポートドラムのゆたにさん。
ゆたにさんとは今回もお揃いのTシャツになりましたね。
ぴょんさんはいわゆる「Type A」の赤のワンピースで、ツバサさんはブルーのシャツ。
リハ終わりにお二人と会ったときはツバサさんが真っ赤なシャツで、ぴょんさんが紺色のTシャツやったけど、なにか不文律でもあるんかな。
ギターを肩にかけ、チューニング。
ベースを肩にかけ、アンプの上に置いていたハンディファンの位置を正す。
いける?というようにぴょんさんを指さし、それに親指を立てて答える。
ゆたにさんとも頷きあう。
なにかを召喚するように右手をあげてSEを止める。
ぽろぽろぽろんとギターを爪弾く。ピックでやけど。
「大阪のすてきな三にんぐみ、LODYPOPSです。The BEG大好きですよろしく」
始まりをじっくり聴いているとなんと、演るとしたら最後に演る「ever」を1曲目に持ってくる。何という人たちなのこの人たちは。
予想を裏切る進行大好き。
自分らの中で、定番化されたライブの流れの間に久しぶりの曲を入れ込んでお茶を濁したようなことにせず、この曲以降も、しっかり今日のためだけに考えてきた曲順が待ってるんやとワクワクが更に増した。
今日も2年前の扇町para-diceもロングセットやって、その時は「ever」で終わったから、今日は初めにやろうとなったんかなとも考えすぎたり。
2分ないくらいの短い曲やけど「polar」好き。
ツバサさんの革靴に汗がひとしずく染みている。
-MCその1-
ツバサさん「呼んでくれてありがとう」「今日はたっぷり曲をやります」と短めのMC。
隣を見ると扇子を出してハタハタ顔をあおぐぴょんさん、何かを欲しそうにじっとツバサさんを見る。
そんなこと気にもせず「late show」のイントロへ。
しゅんとしたように扇子を畳む。
久しぶりに聞いた「late show」
ぴょんさんのコーラスが好き。
今までの良い思い出も後悔していることもひっくるめて自分は自分なんやし、やりたいことや目標に、ふみ出すタイミングは任せるから一緒に歩いていきましょか、っていうように解釈した曲。ほろほろしてしまう。
音源化されていない曲はいっぱいあるし聴きたい曲もいっぱいけど、それはまた、後々のお楽しみということで、今は今のLODYPOPSを観れるのが幸せ。
ゆたにさんの腰の座った(実際座ってるねんけどな)どっしりしてるけどワチャワチャ叩かないのが好き。一打一打が重たい感じ。
2度目のMCというか小休憩。
LODYPOPSはどちらかと言えばMC少なめなバンドなので、だいたいチューニングだったり、タオルで汗を拭くくらいになってます。
「観てくれてありがとう」とツバサさん。
ぴょんさんは再び扇子を取り出し、ツバサさんを見つめながらあおぐ。
視線に気づいた彼が、ひと呼吸分くらい見返し、何も触れずにスルーする。なんもツッコめへんのや。ぴょんさんもニヤって笑っている。ボケ殺しかと思って終演後にぴょんさんに尋ねたら、あれは通常運転だったらしいですね。
ツバサさん「さいごまでかけぬk、けゃす。どうぞよろしく」ギターをジャーン!!
えーこのまま行くつもり?キメたつもりで次進もうとしたけど噛んだん全員にバレてるで。
にったぁーと悪そうな笑顔で左耳に手を当ててなんて?と聞き返すぴょんさん。
白い歯を見せるも仕切り直してハッキリと「さいごまでかけぬけます」
カッコいいけどキメなあかん所でお茶目なのは愛すべき個性ですね。
笑いで弛緩することで本編の演奏も引き締まると思います。ぜひそのままで居てください。そして「LODY」へ。隣のおねぇさんも楽しそうに身体で聴いてはる。
僕たちの希望の歌でお別れですと「ファンタジア」
小学生くらいの頃に観ていたアニメを思い出したり、草原を走っているような(実際走ったことないけど)そんなイメージで多感な時期の気持ちを思い出させてくれる曲。
横からの照明で作られた壁のシルエットもカッコ良かったりする。
ライブ終わって機材を片付けてるときにスタッフの人に「気持ち良く演奏できました」とぴょんさんが言うてたの、音のバランスが絶妙で、聴いてた側も気持ち良く聴かせてもらえました。
-setlist-
※色の変わっている曲はYou Tubeへ駆け抜けます。
SE.Sunday people(by スーパーカー)
01.ever
02.take over
03.polar
04.オレンジブルー
-mc-
05.late show
06.Galaxy of three
07.MURDER
08.ラメラ
-mc-
09.LODY
10.ハートビート
11.ファンタジア
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【The BEG】
The BEG(ざ・べぐ)。
あんまり行けてないけど、前から知っている隠れファン。
前回見たのは梅田Shangri-LaでMsr.PoohScratchLove(みせすぷーすくらっちらぶ)と2マンライブやったとき以来かな。ハシゴしてきたから数曲しか見られへんかって、ちゃんと見るのは弱虫倶楽部と対バンした南堀江knave以来、後述の現メンバーが揃ってからは初めて。
メンバーは
ギターボーカルのリニスタノーメイツ氏
ドラムはコータロー氏
ベースはシンタロー氏
スーツを少し着崩したような上下黒の服に、白シャツ。
ずっとベースが不在でサポートベースで活動してたけど、シンタロー氏が加入してメンバーが揃う。彼は昔大学生のときにThe BEGのコピバンをやっていたそう。
The BEGのライブのオープニングアクトでそのコピバンで対バンしたという縁もあったようです。
"ロック"ではなくロックンロール、っていう感じのバンド。
転換のときアンプの目盛りをぐんと上げるのが見えた。明らかにLODYPOPSとは2目盛りくらい音量が違う。
ドラムのコータロー氏がLODYPOPS前任ドラマーにひげの具合などが似てた。間違いなく違うよね。
「やりましょか」とリニスタ氏の声で、いっせーのでジャーンと三人楽器を鳴らす。
長いイントロからの「ハローグッバイ」。リニスタ氏も前方のスピーカーに足を載せたり。
個人的にThe BEGといえばこの曲をあげる。一番聴きたかった曲かも。ライブ終盤でやるぐちゃぐちゃな盛り上がりじゃなく、思い思いにお客さんは楽しんでる。私も楽しんでる。どちらか言うと静かに盛り上がる方やけど、ついつい身体が動いてしまう。
動いて楽しんでるけど、リニスタさんのズボンの両膝破れてるのん、洗濯するときはやっぱりネットに入れて洗うんかなと洗濯しているリニスタさんを想像する。
ギターを激しく弾いてるときは、ドラムのコータローさんがコーラスに入る。
先日初披露だそうの、「ロールオーヴァー・ザ・ブルーハーツ」。ブルーハーツをぶっ飛ばす。シンガロングしていっぱい拳を上げて盛り上がる曲。
なんてカッコいいんやろうと出だしでもう鳥肌がたった「ワーストイズマイン」。アクセル壊れてるんちゃうんかなってくらい最初から飛ばしてる。いつもこういうふうなのか。
「踊りに来たんちゃいますのん」と「グラスピンバギーブギ」という曲からロカビリー調の曲が続く。ツーステップというやつはできないしやるつもりも体力もないけど、お隣さんもものすごく楽しんでる。勝手に楽しんでくれってスタイル好き。
-mc①-
緩やかなテンポになって、多分「レミニセンスガール」の間奏のリニスタさんのMC。
「大阪の嫌われものThe BEGです」「お酒頼むなら今しかないです」
「毎月扇町パラダイスで2マンやってます。来月は……、来月とか……」って対バン飛んだね。来月は、元the Flickersの安島さん(神)がやってる弱虫倶楽部です。大阪に呼んでくれてホンマにありがとうございます。しかも関西でのロングセットは初めてだと思うしThe BEGには感謝しかありません。
LODYPOPSとの対バンも自然発生的にするだろうと思ってたけど、どうやら嫌われているようで、こちらから呼びました的な。
シンタローさんの腰を落として内股でベースを弾いて髪の毛を振り乱すのとか、コータローさんのドラム、うんうん彼の健全で力強い叩き方、Shangri-Laで観たときの思い出した。
-mc②-
「サンキュー扇町。次の曲で最後じゃないんですけどLODYPOPSのことが大好きです」と告白。
対バンは3年ぶりくらいみたいで
「名前も顔も忘れてましたね。多分向こうも忘れてるよね」印象に残りにくいって面接でよく言われたと、リニスタさん。
10曲なり順番にやるようなバンドじゃなく、今日だけの思ったままのものをやるのでまた来てくださいと締めて次の曲へいこうとするが、チューニングがズレていた。
「ベグ、物販置いてるんで、よかったら万引きして帰ってください」
うそやろと噴き出すも
インディーズバンドやから、盗んでくれてもそれだけ聴きたかったんやなという広い心を持っているようです。本当か定かではないけど、終演後しばらくしたら物販席には誰もいなくなりました。
サブスクで探したりCD買ったりするよりさらにめんどくさい足を運んでライブハウスに来ていただけたなら、これ以上何も求めない。だから俺にも求めるなと今度こそ本当に締めくくる。
ブラウン管の向こう側ではもう誰も歌っていないという曲は、地デジに移行したからでは決してないと思う。
「レットミーブルース」のサビは感涙。背面でギター弾いたり、スピーカーの上に乗って手すりに片足かけてマイクスタンドを中央に持ってきて「その声が必要です」とサビを会場全体でシンガロン。
「最後いけますかおおぎまち!」と煽り、「AAAA」という曲に。終わってからシンタローさんになんて読むか聞いたら通称チュッチュッやったかな、忘れちゃった。
引き続き前方のスピーカーの上に乗ったり客席に乱入して歌ったり、両膝ついてギターを弾いたり。
それでベースの音のツマミをぐんと上げて音を大きくして、ステージに向いている中央スピーカーを客席に向ける。マイクスタンドを客席に持っていってそこで歌ったり削ってる命をさらに削るようにライブする。
「俺たちがライブハウス代表、The BEG!!」と言葉を振り絞りライブは終了。
ロックンロールを観に行きたい人は、彼らを見に行けば間違いない。
言葉にうまくできんけどこの日は、ライブへ行って、「あーかっこよくて楽しかった」だけじゃなくてそれ以上に得られるものがあった。
自分自身、体調の悪い日が続いててこの日も良くなかったけど、自分らしく生きていこうと思えた。
-setlist-
※色の変わっている曲はYou Tubeにカオスします。
01.ハローグッバイ
03.ワーストイズマイン
04.グラスピンバギーブギ
05.レミニセンスガール
06.FUZZ FRIDAY
07.パンク
-mc-
08.メランコリックカオス
09.レットミーブルース
10.AAAA
ご覧いただきありがとうございました。
来月は弱虫倶楽部との2マンライブです。ホンマにありがとうございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿