爆風マグマ音相撲(爆マグ)大阪編へ行って参りました。
行けなかった方へも少しでも場の雰囲気が伝わればと思います。
爆風マグマ音相撲とは、
171(イナイチ)とSuperBack(すーぱーばっく)の2バンドとカメラ担当のむらぴー氏と共同でDIYのロックをフェスするイベントです。
まずこれまでの歴史を振り返りたいと思います。
【第0回】2021.10.03
令和三年秋場所というサブタイトル。171とSuperBackのみ。無観客配信。
【第1回(延期)】2022.01.29
令和四年初場所。無観客配信。メンバーのコロナ感染で延期。
ゲストバンドはRudoだった。
【第1回(振替)】2022.03.27
配信のみ。〇〇場所というサブタイトルがとれる。
ゲストは水平線。
【番外編(通算3回目)】2022.04.29
京都GROWLYにて。
配信無し、お客を入れての初めてのイベントで、フロアライブ。
ゲスト:神々のゴライコース、クリトリック・リス
※ライブレポ書いてますので詳しくは→爆風マグマ音相撲 番外編
【第三回(通算4回目)】2022.11.27
京都GROWLYにて、夜のサッカーワールドカップを(みんなで)観るために昼から開催のフロアライブ。
ゲスト:SLMCT、the seadays
いつの間にか表記も”vol.”となり、番外編を含めると今回が通算5回目の開催に。
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爆風マグマ音相撲vol.4 大阪場所2023.02.26(sun)寺田町FireloopOP17:00/ST17:30出演)171
バンド名クリックしたら公式サイトなどに飛びます。
17時30分、171の晴信氏が撮影隊となにやら打ち合わせ。
17時35分を少し回り、SuperBackのメンバーが登場し、演奏前の最終調整を行う。準備ができると、ライブ開始前に主催の両バンドから挨拶。
まずはSuperBackの丹野氏、ひとつ咳払いをし、
「本日は爆風マグマ音相撲ボリュームフォー、初の大阪編へお集まりいただきありがとうございます。主宰でありますSuperBackと」
マスクを顎まで下げ笑顔を見せ「イナイチです」と、171のドラム担当モリモリ氏。
うつむき加減でふたり打ち合わせ。なんも決めてないん、らしくて良いな。
そのままモリモリ氏のご来場いただきありがとうございますと、感謝の気持ちが伝わるような真剣な挨拶が続く。ふた呼吸ほど間合いを取り、
「フロアライブで、365度観れるようになってるのでー」
さんびゃくろくじゅうごど??
当人のみ気づかず数秒遅れて「えー、さんびゃくろくじゅーど」と照れ笑いにこめかみを少し掻きながら、「あーもうそういうのはやめよ、水差すようなことはやめよう」
会場の高揚感が一度クールダウンして緊張がほぐれる。
「今日365度、5度分、 皆さんで楽しみ方を見つけてください」と上手く切り返し、フロアライブの楽しみ方とトップバッターのSuperBackを紹介してイベントがスタートする。
【SuperBack】
紹介を受けて一番手、すーぱーばっく。
メンバーはギターボーカルと時々その他の丹野氏、ドラムの小椋氏。ベースは本日清水氏(No Fun,ULTRA CUB他)をサポートに迎えて臨む。
ステージ向かって右に丹野氏、左に清水氏、ドラムはステージを背にした客席最前列で小椋氏が位置し、三人が内側を向かい合ってる。ドラムの位置は全バンドこの場で動かず。
久々の半裸の小椋氏。割れた腹筋とバッファローマンのような胸毛。
焦らすようなイントロから1曲目は3月末リリースの「JA/DA」で始まる。
何て歌ってるか判らんけど小刻みな歌詞で体もそのように動いちゃう。
そのまま「キテレツバイソン」へ。音源化されるなら是非歌詞を確認したい曲。
新曲①で清水さんと丹野氏が演奏場所を入れ替える、素人にはよくわからんけどなんか凄い。
さらに間奏中、清水さんがカッコ良く颯爽と持ち場を離れてバーカウンターの方へ。そのままお酒をお替わりして戻ってくる。カッコええ。
The Raptureのカバー曲をしてたようですが通ってない道なので何の曲かわかりませんでした。今度じっくり聴いてみます。
タイトル未定の新曲の2曲目をやり、MCを挟んで酒が床に撒き散らされているように踊れ、現在の彼らを象徴するような「Mr.Strange」と「Super Jet」で締める。
視界に入るお客さんみんな思い思い盛り上がっていたのでさっそく自分の5度を見つけていたと感じる。
-setlist-
01.JA/DA
02.キテレツバイソン
03.新曲①
04.The Raptureのカバー
05.新曲②
06.Mr.Strange
07.Super Jet
ミスター小椋は終電逃したようで心配しました。
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【水平線】
はじめましてのバンド。ええバンドやとはよく耳にしていたけれど事前情報無しで挑む。
水平線と聞いてまず浮かぶものはひょうたん島でしょう。
水平線を英語にしたらHorizonだそうです。地平線も水平線も同じHorizon。
彼らは2番手の登場。メンバーは男4人衆で京都のバンド。171とSuperBackと同世代。
爆マグは出るの2回目で、「第0回にも」参加とMCで言うてはったけど恐らく第1回目振り替え公演のこのではないかと思われる。
転換中に171の「加速する!」をフルコーラスカバーする。キャーという声も客席から聞こえてくる素敵なサプライズ。カバーするんやったら練習ももちろんせなアカンし、それだけこのイベントを大切に考えてるんやなって感じた。
ライブ本番、1曲目はゆったりな曲調から中盤以降からアップテンポになる「Downtown」という曲。もうそこに空と水面との”水平線”を感じとった。
横揺れなロックンロールの「ロールオーヴァー」。ゆったりするけどサビのところは手を挙げる。このあたりでLODYPOPSのツバサさんを対面に発見する。
色んなところのローカル線で旅するロックンロールな感じがした。
決して特急や新幹線ではなく鈍行列車で海辺にさしかかったときにこう、水平線が広がっているイメージ。少なくとも今日聴いた曲はそんな感じの景色が見えてくる曲ばかりだった。
-setlist-
転換.加速する!
01.Downtown
02.ロールオーヴァー
03.レディ・バード
04.風にのせられて
05.ソレイユ
06.Throwback
終演後にセットリストの紙をいただきました。
一番上に「2/26 爆マグ」と書かれていましたが、よく見たら「爆マ゛グ」でした。
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【Newdums】
どんな角度から彼らの初めてのフロアライブを観てやろうかと発表のあったときから、思い出すたび考えていた。
171とは多分この日が初共演で、SuperBackとの繋がりが、一昨年の2021年11月のThe Hopkinsの解散ライブにNewdumsが出演したときに出来る。
SuperBackはその日出演してないけれど丹野氏は観に来てて小椋氏もその場におり、Newdums側は取り置きリストに「タンノって名前がある」と気になっていたようで。
Newdumsの丹埜氏とSuperBackの丹野氏でダブルタンノ。
また共演してほしいですね。
3番目の演奏順で、転換では気配を消して丹埜さんがはじめに準備にステージ袖から降り、残りのメンバーもしばらくしてそれに続く。
彼ら初めてのフロアライブの陣形は、ドラムの丹埜さんと向かい合うようにギターの林氏、その右側にギタボのe.氏、e.氏と見つめ合うようにベースのまんじろう氏がいる。
フロアライブの性質上セットリストが丸見えなのでe.氏のやつを堂々と覗きこみ演目を確認する。
2階のPA席を見上げて手を挙げるe.氏。ああここ客席やから見上げなアカンもんなって、貴重な瞬間を見れました。
バンド史上初めてのフロアライブは「Another One」ではじまる。
この曲を選んだのは、他の共演者と比べたら音楽の系統が違っているからかなとか思ったりした(もしメンバーにこのことを話したら「何も考えてなかった」という返しの確率が高い気がする。だってNewdumsだもの)。
「荒々しい」ライブやったと終演後の林氏の言葉のように、イントロが流れてきた時からすこしテンポが早くざらついた感じがした。
「Daydreaming」もやらなかったのはイベントの雰囲気を汲んでかなと思っていたけどこれもまたNewdums的な答えが返ってくる。
くるぞくるぞと構えて「Another One」のアウトロで林氏がギターをギュイーーンと歪ませてパッと音を止めすぐに「Restart」の出だしに入る。カッコいい。
いうてたら次の「Today」へも「Behind the door」でも切らずに入った。
最初のMC。
いいっすねあのとe.氏が話し始める。
「グルーヴサークル出来上がってる感じ………みんな…………ともだち」
なんやねんそれと思われているだろう失笑が漏れている。
「浮いてるかなって思ったけど」と言われていたけど、全然そうでもないしむしろメチャクチャ今日のメンツと合ってるし。
「全然そんなもっと、前に来てもらっていいですよ」という林氏に対して即座に
「いやこの(客席=ステージの)感じで前に来てもらうって言わへん。あんま聞いたことない。あんま聞いたことないっていうかこれからも無い」とキッパリe.氏。
めげずに林氏が「もっとこの真ん中とか」と、四人の視線が十字に交わる中心のど真ん中の中央お立ち台が空いていると指差して、だれかこのへんとか行ったらいいのにと客席を試す。
えっ、いいの?とある一人が名乗りをあげる。あーあーあー、ヒューヒューヒューと会場の温かく笑った空気の中、誰とは言いませんが「Anytime」のロンTを着たお祭り野郎がお立ち台へ。一生に一度の機会なので楽しまなきゃね。
今この瞬間彼女は自分の5度を感じているでしょう。
ばかみたいなやり取りのMCから笑いながら「新曲をやります」とe.氏。新曲「sad」。よくわかりませんがテレテレテレテレと悲しげで背筋をなぞるようなe.氏ギターが水としたら、油のような対になるような林氏のギターが同時に鳴ってて悲しくなるような、正しく「sad」な感じの曲です。
二度目のMC。
かっこいいなと客席から漏れた声に「そうなんですよ」とチューニングしながら笑顔でe.氏が応えて「最後まで楽しんで……誰が次ここ(お立ち台)へ来るかみたいな、そんな感じの夜になりそうで」
にやっと林氏「引くに引けん場所じゃないですか」「曲中にあがったり降りたりぜんぜん」に、やだと即答でお祭り野郎が返す。
e.氏と林氏がこっそりアイコンタクトをし、何事もなかったかのように「Hey」をやり始める。ボーカルとコーラスで始まりボーカルで終わる。静と動のコントラストが聴きどころ。
「Anytime」のクライマックス直前にe.氏と林さんが見つめ合っていたのがエロくて印象的。
普段まんじろうさんはe.氏のこういう横からの姿を見てるんやとか、みんなの顔を見ながらライブするタンタンはどう感じているんやろうなど考えながら、普段見れない位置で楽しませていただきました。
彼らの初めてのフロアライブをこの日私たちが奪いました。
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【東京パピーズ】
トリ前の出演。
こちらもはじめまして。
バンド名から受けるイメージは女神転生シリーズから出てきたかのよう。子犬のことやと買ったステッカーで気づく。言われてみたらギタボの木村さんは犬っぽい感じがすると思った。狂ったチワワズの西岡さんも子犬のような感じがする。
京都のバンドマンはみんな好きらしくて、京都nanoに来たときはみんな見に行くみたい。知らんけど。
メンバーは、
Gt.Vo.木村太郎
Gt.磯崎啓太
Ba.ヒロ・ハミルトン
Dr.阿部絵平 (敬称略)
普段のステージの立ち位置は知りませんが、フロアライブの今日は、ドラムはステージを背にして客席最前列に陣取り、その正面にギターの磯崎氏、客席向かって右手側にギターボーカルの木村氏、左側にヒロ氏。4人がそれぞれ向き合うようになっている。
転換中の音の確認のときにギターの弦が切れる。告知してて言われるも、それぞれコーラスマイクはない。
ベースがボーカルのとこに行き、もうすぐやる10周年ワンマンの告知やらを先に済ませていました。
木村さんは姉の結婚式のあとに大阪へ来たとのこと。お姉ちゃんきれいやった、と弟が今言ってますよー。そして時計を見て「今頃宴会してるでしょう」と言っていましたがこっちも宴やで!!
私ははじめてやったけど、ラストの曲「雨に唄えば」は客席大合唱してて楽しそうやったし楽しかった。
きっとみんなが幸せな気持ちになるであろう、邦ロックバンドでした。
セットリストは聞き忘れたけど、Twitterに載っていたので転記しました。
-setlist-
転換.サタデイ in the Y.K.
01.枯葉
02.八月の光
03.メトロポリス
04.やさしい街
05.火星の暮らし
06.雨に唄えば
終演後の物販席で一点を見つめて動かないヒロ氏の横顔が渋くてカッコ良かった。
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【171】
トリで、主催バンドのもうひと組。
トップとトリを回ごとに交代ばんこにしているそう。
高槻のラズベリーホールがまだあるなら出て欲しかった。ほぼ国道171号線沿いにあったから。
メンバーはギタボの晴信、ベースボーカルのカナ氏、オープニングで素晴らしい喋りをしてくれたドラムのモリモリの3人組。
鋭利な鈍器で殴られたような音を出すバンド。
転換では、
カナ氏がSuperBackの「Mr.strange」のベースのイントロを引き出す。しばらくして晴信が続きのギターを弾く。「やって」と言う声に結局無理やとなって「懐古」のクライマックスあたりをやり、サウンドチェック終了。
本編は「GO GO リトルカブ」で始まり15秒ほどで早々にメガネ吹き飛ぶ。
彼のアイデンティティのひとつだそうでいつもメガネを掛けているんですって。ダサい服の代名詞とでも言わんばかりにけなしていたポロシャツも、無くてはならない存在になったようで。初期はTシャツやったけど、良さに気づいてからは知る限りずっとポロシャツ。
「暮らし」でちょっとしっとり目になり、「熱帯夜」のイントロのギターでまた縦ノリにと緩急つけた曲順。
MC
「SuperBackの小椋と丹野が幼なじみなんですよ」とカナ氏は話し始め「小椋は丹野のこと未だによくわからん」だそうです。人を知るということの極地ってすべてを知ることが出来ないということを知ることが、究極の相手を知ることだそうで彼ら二人のテーマだそうです。ちなみに宇多田ヒカルは17歳という年齢でこの境地に達したようです(清水氏談)。
そんな遅咲きの私達ですがと晴信氏が笑いを誘い、171初のTシャツの発表。
「かわいいでしょ」と某TVショッピング風に。
先にカッコいいデザインのTシャツを出そうとしてたけどこだわりすぎて原価5,000円をこえるようなものになったから、致し方なく可愛い方のデザインを先にリリースしたとのこと。鋲とか付いてるんかな。
Tシャツの案を5個くらい出してるけどメンバーに無視されているようです。
この日は録音しながら演奏してるようで。ライブのレコーディングをしてミックスするのは中学校ころからの夢で、このイベント立ち上げたときに実現するとは思っておらず今日はめちゃ嬉しいとのこと。
今日はいっぱい喋るね。
楽しい時間はあと2曲、そういう曲ですと新曲「ドライブの終わり」へ。カナ氏のベースソロからジャーンとシンバルが一発、そのままドラムとベースのみで楽器が鳴り続け晴信氏の声が入りだいぶ歌ってからサビ前にやっとギターが入る。情緒的に盛り上がるので野外フェスでやってほしい。
ラストは「俺ピ」「ピ」こと「俺の見たピストルズはスマホの中」。モリモリ氏の隣の小椋氏もめっちゃ笑顔で踊ってる。もうなんか盛り上がりすぎて歌詞というより叫びに近いような絞り切るボーカルで本編終わり。
アンコール前の晴信氏のMC。
「ちょっと休憩しましょみんなもしんどいと思うけどこのバンドに関しては僕たちがだれよりもしんどいんで」
一緒にやってくれるバンドと先輩と友達がいるってことは、バンドを始めた当初考えられなかった、ひと言も喋らんと帰ってたのにとつぶやくと「ともだちいないもんなー」と返され「うるせー」
そしてイベント最後の曲「グレーゾーンの私たち」で速弾きするしギター掲げたりに呼応するようにみんな楽しく終演です。
-setlist-
転換.懐古
01.GO GO リトルカブ
02.暮らし
03.熱帯夜
04.(タイトル未定)
-mc-
05.ドライブの終わり(new)
06.俺の見たピストルズはスマホの中
en.グレーゾーンの私たち
ご覧いただきありがとうございました。
告知画像の力士の四股名はあるのでしょうか。
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