THE BLACK DOLPHINS(ざ ぶらっく どるふぃんず)初めてのワンマンライブへ行って参りました。
行けなかった方へも場の様子や雰囲気が伝わればと思います。
THE BLACK DOLPHINSONE MAN LIVE「Full Performance」-REVENGE- @難波mele 2023.03.01(wed)op19:30/st20:00w)DJ MASA、FOOD:LPキッチン
メンバーは、
お歌とキーボード:shunpei
ギターとコーラス:akira
ベースとコーラス:kawabata
ドラムとコーラス:dattyo (敬称略)
どこから見ても泥臭い男四人組。
シュンペイさんとアキラさんが兄弟って全然知らんかったわ。
本来ワンマンライブは昨年2022年12月2日に開催予定やったけど、その前月11月12日のライブでギターのアキラさんが肋骨骨折してしまい、そのため3月1日に公演振替という経緯がある。
アキラさんやメンバー関係者には悪いけど、12月2日はわたし入院してたので振り替えてもらって良かった。肋骨ありがとう。
肋骨折れたライブのツイートを見たら「ちょっとはしゃぎすぎた」って書いてて、普段でもステージから降りてウワー!ってギター弾き鳴らしてるのにどんな「ちょっと」やったねんと想像する。
んでワンマン直前のライブでは「お前やり過ぎんなよ」とメンバーに釘を打ち込まれていたか「肋骨折んなよカッカッカ」と揶揄されていたと思っている。
前日発表された情報によると、彼らの演奏はサンドイッチの具のようにDJの時間に挟まれ、前半と後半の二部に分かれている構成。卵みたいなやさしい具じゃなくてトンカツやエビカツのような脂ぎっているのは容易に想像できる。
open 19:30
DJ time 19:30~20:00
第一部演奏 20:00~20:35
DJ time 20:35~20:55
第二部演奏 20:55~20:30
DJ time 20:30~
という感じ。
35分ステージ×2回ということで真っ先に妄想したことが、第一部でやった曲と丸々一緒のセットリストで第二部もやるんかなーってこと。MCもまったく同じで。
アンコールでよく「もう一回最初からやってー」とか言うお客さんいるじゃないですか。自分もそう思う一人やけど。
そんな人らへのアンサーとして実際にもう一度最初からやる。今日はそういう裏テーマがあるワンマン。
双方どんな感情が生まれるんやろう。客席は楽しいけどどこかしら複雑な表情になってきて演者は
「お前らがやれいうたから初めからやったんやろ!」ってなるんかなとか。
【オープン&DJタイム】
DJタイムに流れていた曲を拾えるだけすくい上げました。DJ はMASAさんというお方。
Stray"Only What You Make It"
ジョニーウィンター"Rock'n'roll People"
プリティ・シングス"L.S.D."
ドアーズ"Break On Through (To The Otherside)"
Mitch Ryder'Sock It To ME Baby"
MC5"Kick Out the Jams"
ストゥージス"1970"
ジミヘンドリックスエクスペリエンス"Stone Free"
など。
【第一部】
予定時刻を8分ほど回ったところでLed Zeppelinの"Communication Breakdown"がフェードアウトする。館内が真っ暗になり、ステージうしろの"THE BLACK DOLPHINS"のロゴが入ったバックドロップが浮かび上がる。
SEのジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの「Manic Depression」がしばらく流れ、まずはカワバタさんが両手に缶を持って登場。両方もしくは片方は少なくとも酒のようなラベル。右手はクージーに入れた左手の缶を挙げて客席の高揚感に応える。
次にプラのカップを右手に掲げながらシュンペイさんが「イエー!」と気合い充分で出てくる。ペットボトルの水を2本置いてあるので多分酒やと思う。
そのすぐあとからアキラさんが、右手親指と人差し指で黒ラベルを持ち、残りの指と両手のひらを客席に向け声援に応える。
最後にだっちょさんがステージへ。楽屋に通じる扉を閉め、黒ラベルを持った左手を控えめに挙げる。全員酒か。
準備が整ったと回りを確認したシュンペイさんが「yeah!yeah!yeah!yeah! BLACK DOLPHINS、初ワンマン」「Are you ready?!」とボルテージを上げていく。
ジャンプしたアキラさんの着地を合図に、キーボード、ギター、ベース、ドラムを一斉に鳴らし「We are THE BLACK DOLPHINS」と、かかってこいやー!と言わんばかりに客席を煽りに煽る。
「The Greatest Baron」のはじまりからくるくる回ったり両膝ついてギターを弾くアキラさんだったたり、シュンペイさんは真ん中の指を立てたりして、最後の曲かっていうくらい熱気が伝わってきた。
客席も同じようにライブが始まったばかりなのに、もう(アルコールで)出来上がっている人がチラホラ、ではなさそうにいる。コロコロボンボンズや狂ったチワワズのVocalの西岡さんが、最前列にうおーっと勢いよくやってきてブレーキワイヤーが切れた自転車で坂道下っているように踊りまくっていた。
ドンドンドンいえーい!と曲が終わったと思ったらまたサビが始まる(笑)
その勢いのまま「Demonic Girl」のギターとドラムへ移行する。
リズム隊が同じリズムを繰り返し、シュンペイさんが「みんな歌ってくれ」と音頭を取り、拳をあげ「Demonic Girl」「Demonic Girl」と繰り返しシンガロング。
魔性の少女、悪魔の少女。歌詞カードが森の中やからか、ごく自然と悪魔の森の奥深くの一見何の変哲もない古い屋敷に住んでいる少女かと想像してしまう。
ここでもう汗びっしょりで、シュンペイさんの足元のタオルに手を伸ばして借りようかと思うほど。
悪魔のあとはイントロのテーテテテを同じリズムで繰り返す「Heavenly Noise」。
左手でキーボードを持ち上げて弾いたり、カワバタさんも体を屈めながらベースを弾き、髪を孔雀が広げたようにワッサとなっている。
こんな音楽流れてる天国は嬉しいよな。あとはシュワッとする麦のジュースとカレーがあれば尚良し。
本日のフードはLPのネイトさんが作る、ボロネーゼでした。
粉チーズもいっぱいふりかけててメチャクチャ美味しいということでしたが、終演後は売り切れていて食べられず。
MC
「サイコー」「ゥィイエー!!」と太めの野次が飛び、足元の炭化した色のタオルで顔を拭いたシュンペイさんが「最高なんは俺らの方やで」とキメる。
アキラさんにバトンタッチ。喋ってる間にシュンペイさんはキーボードとマイクスタンドの位置を微調整する。マイクスタンドが客席へ倒れるほど激しいかったからね。
さてアキラさん。
「ブラックドルフィンズですありがとうございます。僕が(11月に)肋骨を折ってだいぶご迷惑をおかけしました」続いて「完治してます、最高です」と言っていたと思うんですが「治ったん?」と前述の西岡さんが質問する。
半笑いで「それは、見たらわかるやろ」「カワバっちゃんちょっと喋っててくれる」とベースのカワバタさんへふる。
「そんな雑なフリあります?」と酒を飲みながら。「カワバタ」「カワバッタ」と客席から。聞いた覚えのある女性の野次。あの時は「ワタナベー」でしたが先月の「JADE BOX」に出ていた、ザ・ジャキーンズでドラムを叩いている、みくさんでした。当のカワバタさんは苦笑いしつつも嬉しそう。
別の方の「速い曲弾こう」という声があり「速い曲のリクエストがあるんですけど、(次は)多分ドルフィンズの中でも最遅の曲を」とツッコミ返す。
だっちょさんの喋りはシュンペイさん曰く「最後にとってあるねん」とのことで、せっかくワンマンやから普段のライブではやらない曲「僕の太陽」をやるよう。
兄弟二人弾き語りをやっていた時代からの曲。出身の徳島で弾き語りやってたのかなとも想像したり。
「まぁ一回お茶を濁していこうか」とシュンペイさんの意味不明な発言に、アキラさんは「僕の太陽です、兄が作りました」と真面目に、当時のことを思い出しているんかなって声のトーンでした。
一転ドラムのドンドンドンドンと早打ちから「Another Horizon」で畳み掛けて私たちを別次元の水平線へ連れていく。
第一部ラストは「Brandnew City」。個人的に特にハマっている曲でこの曲を生演奏で聴きたかった。
当然ですが、音源になっているものとは迫力が100倍増し。
カワバタさんのベースはスマートにかっこよく弾いてて見惚れてしまう。シュンペイさんがマイクを持って、ステージと客席の間にあるお立ち台コーナーへ行き「Brandnew City」をシンガロングを要求。みんな言うてたと思うけどそんなんわからんくらい盛り上がってたのが正直な感想。
スピーカーに左足を乗せカッコ良く「二十分の休憩があるから!」と言い、曲を終え、第一部が終了する。
いったんメンバーは楽屋へ戻ってお色直し。
直後のDJに「HUSH」が流れてきたのでテンションがあがる。一人でシンガロングしてた。ディープパープルのカバー版やったけど脳内はクーラ・シェイカー。
その間にステージと客席を”mele”と書かれた黒い幕で仕切る。
幕から漏れた光から、キーボードやマイクスタンドの位置を調整したりしているのを確認する。
お酒のおかわりをもらいにバーカウンターへ。
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【第二部】
会場が暗転しSEが流れ第二部スタート。
ステージは赤で照らされている。
SEはSly & The Family Stoneの「Underdog」。聴いたことなかった曲なので、グーチョキパーでグーチョキパーで遊びましょーが流れてきたんやと思った。どちらもフランス民謡が元ネタらしいから、どちらも一緒ってことね。
まずだっちょさん、が黒ラベルと一緒に入場。カワバタさんは革ジャンを羽織りどうもどうもという感じでニコニコ登場。シュンペイさんはSEのリズムに合わせて両肘を曲げてそれでリズムを付けて楽しそうに入ってくる。そしてアキラさんが少し遅れて最後に。あ革ジャン脱ぐねんな。全員衣装をチェンジして気持ち新たに。
最高やった第一部とこれから始まる更に楽しい時間に挟まれていて何とも言えない贅沢な気持ち。
「俺ら最高の気分」とシュンペイさんが更に「俺らの名前を知らない人は居ない最高」と言い、だっちょさんのドラムソロで「The Burning House」が始まる。燃えてる家、大変や。中盤で手拍子を求め、本日何度目かのマイクスタンドが客席へ倒れそうなのをキャッチ。なんべん倒すねん(笑)。カワバタさんのジャンプも飛び出してひっちゃかめっちゃかで楽しい。
「Captain B.D Theme」というサビではしっかり拳をあげられる楽しい曲へ。
音源探してもなかったので正式タイトルや詳細わかりません。ネットで調べたら合法ハーブが出てきました。
んで頂いたセットリストによると多分メドレーに入りました。ちゃんと聞いとけばよかった。。一曲演奏したあと、「生のだっちょ」ってシュンペイさんの声が聞こえたような、約2分ほどのだっちょさんのドラムソロの時間。終わるタイミングわからへんみたいなこと言うてはったけど20分位ドラムソロやって大丈夫なんですよ。
だっちょの部屋から「Cold Raising」。比較的おとなしめの曲やけど間奏やアウトロを長めにアレンジしてレッツゴーヒアウィーゴーで縦ノリ。んでアキラさんのズボンの白ベルトが切れて垂れ下がっている。ズボンがずってくるのか片方でヒヤヒヤしてみていたけど、横長のお立ち台へ登ったときのカワバタさんからふわっと良い匂いが香ってきたのでそちらも気になる。目はベルト、鼻は香り。演奏に意識いけよやけどこれもライブの楽しみですね。
MC
「だっちょドラムソロあんなもんか」などいろんな野次が飛ぶ。
カワバタさん「ベルトが気になるんですけど」と、チューニングしている弟のもとへお兄ちゃんが行きベルトを外してあげる。
アキラさんがベルトを左手に持ち「いりますか?」と問うと元気よく受け取ったのはジャキーンズのギタボの男の子。やったーとベルトを両手に持ち高く掲げる。そのまま首から下げ、首筋を洗うかのように右手左手と動かしゴシゴシゴシゴシする。
こんなすごい良い日は「皆さんのおかげです」とアキラさんの挨拶。
その後再度カワバタコールと「脱ぐなよ、絶対脱ぐなよ」とダチョウ倶楽部的なのも聞こえる。
「服脱がないので安心してください」
こんなん言うてツンデレなんでとアキラさんが笑いを誘う。
次はだっちょコール。もっとくれーって何をやねんと笑ってしまった。彼の初めては今日わたしたちがもう奪いましたよ。
だっちょコールの合間シュンペイさんは袖をまくり両前腕があらわになる。
割烹着姿でスーパーへ行くおばちゃんが「便利やから」と腕にしばしば付けている輪ゴムが右手首にひと巻き。衝撃的とはこのことで、なんに使うんや、お菓子の袋閉じてたやつをそのままにしてワンマン臨んだんかと、そこからずーっと疑問やった。
アキラさんがすごいライブ告知をしている最中にそっとまくった袖を右腕だけ戻す。手首の輪ゴム撮られてるのんバレたかな。
「アキラが作ったアキラが歌う曲をやります」とお兄ちゃん。歌うんや!貴重なものを…。セットリストには「ブルース」と書かれていたけど正式タイトルはわかりません。両肘を揃えて曲げてセクシーに弾くシュンペイさん、ベースがエロいカワバタさん。
「Wipe My Stain」のイントロが始まりベースをもうひとつ用意したものと交換する。それだけじゃ終わらず上半身裸になる。
カワバタ脱いだ!
おそらく理由の半分は「Wipe My Stain」の直訳が”私の汚れを拭いて”やから脱いだんでしょうね。風呂行こけ。
キーボードを弾いている両手を支点にして左右へ激しく体を頭を動かす。頭を前後に振り乱して叩くだっちょさん。
演奏が間奏に入り、ギターを弾きながら一回転してしゃがみこみ、そのまま両足で前へ這っていき寝転ぶアキラさん、ギターは引き続けたまま気持ちよさそう。
キーボードから手を話して両手でマイクを握り「今日という3月、2023年3月1日、みんな忘れんといてや。BLACK DOLPHINSワンマンの日、一生モンやからな」
忘れません。記念日にして国民の祝日にしましょう。ちょっと待て左手にも輪ゴムしてるんか(笑)
キーボードを弾き始め、アキラさんがギターの頭を縦にしたのを合図に「Wipe My Stain」のクライマックスへ。カワバタさんも腰を低くしてベースをの先っちょを天井に向けながら速弾き。だっちょさんとアイコンタクト取りそうなほど上体を大きく反らしてキーボードを弾く。それどころちゃうくらい激しくドラム叩いてるけど。
「最後のきょーく!」とシュンペイさん叫び、「My Little Tragedienne」
カワバタさんがステージから客席に降りてくる。馴染みのバンドマンに頭ぐしゃぐしゃされたり肩を抱かれながらニコニコ弾いてる。
俺も行くぜというようにアキラさんも客席へジャンプ、そのまま寝転がってもじもじ動きながら弾くスタイル。
二人ステージに戻ってアキラさんが手拍子求めるけどみんなもうそれどころじゃないくらい楽しくてそのままの勢いで本編終了。
アンコール
アキラさんがキーボードを弾いているところに兄が黄金のベストを羽織って登場。
この日から発売の新しいロングTシャツはカワバタさんが着用して出てくる。そのロンTの説明をしているときに再びカワバタコール。
「カワバタです!」とキリリとした顔で応える。愛されキャラですね。
シュンペイさんと喋りを交代し、「メレさんから素敵なプレゼントをもらいました」「俺が先死ぬか君らが死ぬか」と死ぬまで音楽続ける宣言。
「一回落ち着く曲を」「大事な曲なので、ここは聴いてください」と今までは聴くというより体感という印象が強いからか、客席の愛が強すぎたからなのか。「Dolphins」を演奏。
その後の「Mr.Stranger」の始まりでギターのストラップが外れたけれど客席に助けてもらう。前後半に分けた理由はもうわかった。インターバル挟まないと体力もたない。月並みな言い方やけど最高の上の最高に盛り上がったあとキーボードを床に置き楽屋へ下がる。
終わる気まんまんやったようですが、客席の熱は一向に冷めずバーニング。
セカンドアンコールでアキラさんがそのキーボードをよっこいしょと台の上に戻し「皆さんほんま今日はありがとうございました」と打ち上げの挨拶をするサラリーマンのように低姿勢。「腹筋が痛いのでもうこの辺で勘弁してください」と言ってましたが、肋骨じゃないからみんな遠慮しないしメンバーもやる気満々で出てきて「えっ」て顔するアキラさん。
「クレイジーなバンドにはクレイジーなお客さんやねありがとう」と本当に最後の曲「13th Man」。曲中にメンバー紹介でだっちょさん、アキラさん、カワバタさんのソロを挟んで満を持してキーボードソロをしたり、カワバタさんがアキラさんに後ろから肩を回したりシュンペイさんのマイクの持ち方が演歌歌手やったり、最後の最後まで楽しく「13th Man」をメンバーもお客さんもみんな笑顔で大合唱して終りを迎えました。
-setlist- 頂いたものを元に書いています
【第一部】
SE.Manic Depression(ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)
01.The Greatest Baron
02.Demonic Girl
03.Heavenly Noise
-mc-
04.僕の太陽
05.Another Horizon
06.Brandnew City
【第二部】
SE.Underdog (Sly & The Family Stone)
01.The Burning House
02.Captain B.D Theme
03.メドレー(曲名不明~だっちょの部屋~Cold Raising)
-mc-
04.ブルース
05.Wipe My Stain
06.My Little Tragedienne
-encore-
1-1.Dolphins
1-2.Mr.Stranger
2-1.13th Man
ご覧いただきありがとうございました。
この日のライブ音源がほしいですね。
結果的にだっちょさんはほとんど喋っていませんでした。
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