shitakuchü(したくちゅう)というバンドのライブをメインに、本日のイベントの様子を書きました。
真面目に書く予定ですがそうでなかったらすみません。
少しでも場の雰囲気が伝わればと思います。
「前衛的ソサエティー」2024 DAY2@ Music Club JANUS2024.01.16(tue)op18:30/st19:00出演)
SHOP)
※上記バンド名・店名をクリックすると公式webなどに鏡開きします。
18時30分のオープンすぐに入場し、KOH-GEN RECORDSの出張出店コーナーへ行く。
おととしくらいから気になっていたコロコロボンボンズの『グッドモーニング!ラブ先生』の本とCDのセットを購入する。
この日の店内BGMはKOH-GEN RECORDSの高垣さんがセレクトしたもの。選曲リストも客席に貼っていたのでこういう気遣い本当に嬉しい。まだ出会っていないバンドの発掘に繋がりますね。
【ayn】
あいん、と読む。
バンドと思っていたけど、女性お一人のプロジェクトでした。
19時ちょうどに出てこられ、準備してまた戻られる。
5分押しで始まる。
Vの字に機材を置いてはって、Vの棒の左側には電子ピアノ、谷間に椅子を置き、右側にはマシンとシンセサイザーとiPhoneと、喉を潤すペットボトルが置かれている。
前半のメインは電子ピアノで、それに機械で低音などを加えていくという演奏。
こういうスタイルのライブは正味な話、立川dancingくらいしか体験したこと無いので新鮮な気持ちで観させていただいた。
ショートケーキのいちごを食べたときに出るような歌声も特徴的て魅力のひとつだと思う。
3曲くらいやったあとは、電子ピアノから座る位置を機械の方に向けて、機械のツマミを回したりボタンを押したりしてライブをされる。
私は素人なので、どうやったらそんな音でるのか不思議でしょうがなく、ずっとaynさんの手元を見ていた。
やんわりとトリップしていったり、脳みそがサイバー・ネットワークに接続されたようなドンドコいう音だったり、私がちょうど今読んでいる近未来SFの小説を思い浮かべたり、フランツ・カフカの「城」や「審判」あたりを思い浮かべるような曲もあって、聴いていて飽きず、いくらでも聴いていられる。
そんな感じでふわっとしてたらすぐに30分経ってしまっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【than】
ざん。オルタナティブな音を奏でます。2番目に登場。
前回thanを観たのは、霜降り猫に在籍しているショーさんがthanでドラム叩くのを一旦一区切りするって日やって、今日は、makoさんがthanでのライブを今日で一旦区切る日でした。そういう巡り合わせ。
今日ショーさんは写真を撮ってはった。
演奏の準備を終え、ライブ直前にステージでキタさんがひとりひとりメンバーと握手をしてライブ開始。
開始直後のmakoさんの口笛、口笛と表現して良いのかわからんくらいの口笛、これだけでもすごいよね。どうやったら出るんやろうと毎回ジッと見て聴き入る。
クラリネットのNさんと、まこさんの声帯や身体が滲みあうような溶け合うような感じ。そこにドラムのShinoさんとキタさんのギターがうわーってなって歌声で着火する。
ライブを観て打ちのめされたいと思うならthanのライブに足を運んだら良いと思う。
終演後片付けをしながらキタさんが
「良いライブ出来たので良かったです」とスタッフへ仰っておられた。
わたしも混じりっけなしにそう思いました。
makoさんは「ありがとうございました」とキタさんとハグをして楽屋へ戻られる。
帰還お待ちしてます、がんばってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【Qu】
はじめましてで、読み方も知らない。本日のトリをつとめられる。
事前予習はしない派。
きゅー、かな。きゅ、かな。くー、かもしれないし、どれも違うかもしれない。
そう考えていたら風船を持っている子どもみたいにも見えてきた。
オープン時に、受付で会計を済ませていた私のすぐ後ろに並んだ霜降り猫のベースの江頭さんの口から、「きゅーで取り置きの……」と言われていたので、Qu=キューと読みます。
makoさんが再び登場です。makoさん、3つバンドやってはるんですね。
衣装はthanの黒が基調のものから、今度は白が基調へ。
女性二人のツインボーカル。
白のワンピースはヨヲコさん、ワンピースの白にプロジェクションマッピングの映像が映し出されていて面白い。色んな柄を楽しめる。映画もスクリーンは白ですもんね。偶然なのか背景に映し出される映像を邪魔しなようにと考えてなのか。
7人編成で、今日のライブは久々のフルメンバーだったそう。なんとベースが二人も居てる。すごい。ツインベースのバンドのライブは初めて観た。
大所帯のバンドを見ると、どうしても扇町para-diceのステージに立てるのかを気にしてしまいます。性のようなもので、すみません。私の脳内ではQuはギリギリ7人ステージに立てると思えました。どうでしょうか。
曲名全然判りませんが、1曲目が強烈なインパクト。打ちのめされるという言葉はこの曲のためにあると思った。
ブルドッグのようなベース音と、女性二人のコーラス、プロジェクションマッピングで流されている映像。間欠的に噴き上がるマグマのような感じの動と静で、歌詞がないぶん想像力がより働き、何処に連れて行ってくれるんやろうと鳥肌がたった。
2曲目か3曲目の、ベースのみしばらく鳴り続けるところとか、4曲目とかヨダレが出るくらい口を開けて凝視してました。
今まで出会えてなかったのが惜しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【shitakuchü】
したくちゅう。
めっちゃイメージが膨らむバンドですよね。詳しい使い分けは判りませんが、ときどき支度中と表記されているときもありますし。末尾のuがüなのでウキウキどこかへお出かけするのかな。
ほんとうに久しぶりになってしまいました。ギターの井上さん以外のメンバーとは、昨年12月のMoritaSaki in the poolのワンマンライブやMIKROCK2023でお会いしたり、サマソニ2022でニアミスしたりしてたんですが、演奏はおととし春ごろ以来かなというところ。
‐転換‐
ギターボーカルのふくまさんが、機材運んでる途中でしゃがんでる井上さんの足を蹴る。
井上氏「なにぃ?」
なんもないと思う。
そのふくまさんは、好きと公言しているスマッシングパンプキンズのTシャツにドクターマーチンのブーツ。彼女は小声で「よいしょ、よいしょ」と楽器を用意している。
備え付けのマイクから自分のマイクへと付け替える。
私やりますという女性スタッフの方とあっ、あっ私が、いえ私が、とお互い譲り合ってて微笑ましかった。
「ボーカルさん声もらっていいですか?」
はっはっ、はーはーと声を差し上げる。
1番デカイヤツやりますと井上さんがおっしゃり、全体で音を合わせる。
ふくまさんは後ろのMarshallのスピーカー前に膝を屈めて音を確かめる。
初めて出るライブハウスなの念を入れていると思う。
「Your Gaze」を長めにリハーサルして音の最終調整。
-本編-
SEなしで井上さんの手が上がり、ライブが開始となる。
リハーサルでも演っていた「Your Gaze」から。
帰ってきたよと実感する。嬉しい。
「Your Gaze」の残心のまま「coaster of the paper」から「junky」へ続ける。
「coaster of the paper」は霞かかった深緑の森の中で一点だけ光を放っているような私の勝手な曲のイメージ。歌詞はふくまさんのTwitterにありますよ→「coaster of the paper」歌詞
「junky」はdemo音源からスピードと重量が加速している。表情崩さずクールに弾くせいかさんのベースも、ゆきちさんのドラムも重くて破壊力がある。
「daughter」からキノコの歌の「mushroom magic」のつながりは最高ですね。井上さんのギターの厚みがミルフィーユみたいに多層的で、ふくまさんのボーカルもメリハリ効いた展開になってて、バンドの世界観がさらにしっかり構築されてるなと感じる。
しかしMarshallの上の光る真空管が気になる……。
クリスマスシーズンに電飾をまとってライブしてはったのを思い出す。
-MC-
まず、ふくまさん。
ありがとうございますとおっしゃり、カポを外して床へ置き、ペットボトルの水を代わりに持つ。
一口喉を潤し、「大阪のバンドshitakuchüと申します」と続く。申しますという語尾で自らのバンドを紹介するのは彼女らだけだと思います。こういうところもバンドの個性だと思います。
その後今日が今年のライブ初めだということをおっしゃり新年の挨拶。
井上さんへ喋りをバトンタッチ。
物販を持ってきていること、ロンTがラスト1枚になったということを全体的に空気混じりの小声でおっしゃる。
再びふくまさん。
「われわれ、あと2曲やって帰ります」
ここ最近の新曲以外だと特に「ディストピア」が聴きたかったので感謝しか無いです。来られて良かった。
二人のギター以外の音、ドラムとベース、ボーカルだけのところからうわーってサビに入って盛り上がるの好き。サビの前の低音だけのところも好き。
Twitterにあがっていますが、セットリストを載せておきます。「Your Gaze」と「ディストピア」は曲名クリックするとYou Tubeへマッシュルームします。
また新曲のいくつかは、初期音源としてサウンドクラウドで聞けますので、こちらからどうぞお入りください→SoundCloud shitakuchü
-setlist-
01.Your Gaze
02.coaster of the paper
03.junky
04.daughter
05.mushroom magic
06.ディストピア
07.Eerything is Eliminated
ご覧いただきありがとうございました。
ライブが終わったあとも「よいしょ」「よいしょ」と小声で懸命に片付けてはりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿