2023年7月12日水曜日

THE BLACK DOLPHINS『非常にROCKな3マンLIVE』@京都GATTACA 2023.07.10(mon)

 THE BLACK DOLPHINSをメインに、京都は西院、ライブハウスGATTACA(ガタカ)にて行われた『非常にROCKな3マンLIVE』の様子をお伝えします。

行けなかった方へも雰囲気や、各バンドの魅力が伝わればと思います。



『非常にROCKな3マンLIVE』
@京都GATTACA
2023.07.10(mon)
OP19:00/ST19:30
出演)



※各バンドをクリックしたら公式webとかに飛んでいきます




京都GATTACAには行ったことがなくてどっから入ったらいいやら、色々不安でやってきました。

そのまえに、阪急電車の西院駅を乗り過ごし河原町駅まで行ったので八坂神社回りを散策する。
それでもまだ時間があり、せいぜい烏丸位しか通ったことなかったので、西院まで歩いてみようと八坂神社から3駅分+αを歩く。
結果80分くらい要したので、何かの参考にしてください。


怯えつつ入ったGATTACA、スタッフは柔和な雰囲気で会場もキレイで安心する。ライブハウスで「こんにちは」て挨拶されたの初めてでびっくりした。こうやって挨拶されたら嬉しいですね。



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【THE S.O.S】


「そす」と略すらしい。

略さへんかったら何て言うん?
ざ・えすおーえす、でいいんかな?
もしそれで合ってるなら、モールス信号で表記したSOSを何かのグッズにしたら面白いよな。SOSだけはモールス信号で叩けるようになれそう。知らんけど。


男のみで構成された以下、4人組。

ベース千代丸さん、モジャモジャ頭をパイル製のヘアバンドで髪を上げている濃い顔。

ドラム海老さん、辮髪(べんぱつ)に半裸、全身濃い。

ボーカルたいち氏、サスペンダーをつけた黒ズボンにマーチンの靴に白シャツ。私の通ってる美容院の兄ちゃんによく似てる濃い顔。

ギター久保さん、「水、走る」いうバンドでもやってるみたいやから、過去に一度は見たことあると思う。
唯一濃くなさそうな出で立ちやけど、ニンニクを育てて作ってるそうなのでニンニクの濃さが出ているかもしれない。


夏やから「夏の曲から」と1曲目は「Summer Time Blues」という曲。
やっほーって声に出して楽しむ曲。
ズボンのチャック開いてない、よし。


MC挟んで3曲目の「Dance! Dance! Dance!」いう曲、よくわからんけどバンド名物なのかな。声を出すのもモッシュもダイブも怖い人に対しても、リズムに乗れるように、バンドは、“揺れる”を提唱しているよう。

その“揺れる”とは……、中腰になり、顔を前に突き出すようにして体を45度曲げ、「揺れる」の声を合図に、何かに追い立てられるような怪しい低音リズムで、左から右へサイドステップが始まる。

これ、客席全員がやらない限り残りの曲を端折ってもやり続けるらしい。ははは……

再び揺れが始まる。
私は棒立ちに近い体制で観ている。
たいち氏と目が合う。

揺れが止まる。
こっち向き歯を見せて頷き、サムズアップ。
こちらも頷き親指を立てる。

「あなたが、揺れるまで、この曲は終わりません」(以下たいち氏)

いや無理と意思表示したら
「ちょっとだけ揺れてくれる?」と。
うわ。普段やらんけどしゃべり面白いから少しだけね。

コンタクトつけてるから1.5あるやの暗闇でも見えるやら「(客席中央の)柵の前のお兄さんもいける?そこめっちゃ目立つで」「あとで殴られても仕方がないけど、ここだけは(揺れて)」と私から矛先が外れる。


都度5度目くらいの"揺れる”が終わり、
先ほどたいち氏にいじられてた客席の真ん中の柵のところで観ている方に「お兄さん、できてるやないの」
歓声も上がる。
しかし上手ギターの久保さんがそこで
「たぶん、お姉さん……」

時間にして一秒ほど、会場から音が消える。
照明がつき、明るくなる。
振り向いてみると、The Rodeliaというバンドのドラムの方でした。
やってもうたなこいつというように客席はあーあ、メンバーもあーあ、言うた本人は髪の毛をかきあげ頭を抱える。

「あとでここ(顔面)に一発殴ってください」
「もうめっちゃ気まずなったから、さすがにもういきたい」
と「Dance! Dance! Dance!」を演りきりました。
気まずいけどおいしかったし、今後のネタになるよね。


横に揺れて楽しんでもらうためにはどうしたらいいんやろかって真面目に考えてはるなという印象。

こういうバンドやとわかったから、次回観るときは自分なりの楽しみ方で、もっと楽しめそうという伏線をここに張っておく。


セットリストはメンバーのTwitterから拝借しました。
だいたいサブスクに入っていますので検索してみてください。


-setlist-
01.Summer Time Blues
02.Why
03.Dance! Dance! Dance!
04.ノルウェイの森
05.スペースパイレーツ
06.クロス道路
07.Boy


終演後にTHE BLACK DOLPHINSのシュンペイさんは、物販席のザルの中に入ったニンニクを2つ購入していました。


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【THE BLACK DOLPHINS】


THE S.O.Sの演奏が終わり、2番手での登場。

メンバー紹介は以前のブログを参照いただければと→THE BLACK DOLPHINS過去のライブレポ

キーボードボーカルのシュンペイさん、成人男性の手のひらくらいの大きさのハンディ扇風機と白いタオルを持参してキーボードの脚もとに置いている。
暑いからな。
見た目からして熱いバンドやし。


SEは無し。
シュンペイさんの「大阪の!THE BLACK DOLPHINS!」の合図でジャーン、ジャカジャカドンドンと一斉に四人が楽器を鳴らし「The Burning House」で始まる。
THE S.O.Sの作った楽しい空気が一転、60年代の空気に変わる。


あの扇風機どこ行った、あった、後方のアンプとドラムの間に置き、後ろから風が来るようにしている。自分にだけに!
そんなちっちゃい扇風機じゃ風けぇへんやろに。そういうところホンマに好きやわ。


息を継いでいる暇も与えず「Brandnew City」へ入る。
カワバタさんの歪んだベース音が好き。

曲の終わりの方の、だんだんだんだんリズムが遅くなって無音に限りなく近づいて、またドンってサビが始まるあの部分のこと。
カワバタさんがベースの低音を響かせてアキラさんがステージに寝転んでギターを歪ませているときに、だっちょさんがシンバルをシャンシャンシャンと叩いてるときに、シュンペイさんは、右肘を挙げながらかっこよくしゃがみ、タオルで顔を拭く。
おいシュンペイさんよ。
そのままカッコよく突っ走ってくれよって思う反面、汗を拭きたい欲望に抗えずタオルを手にしたという細かい人間臭さみたいなところもめちゃくちゃ好きで魅力を感じる部分でもある。

クライマックスでアキラさんが客席に降臨し、寝転んでギターを弾く。
曲のアウトロでシュンペイさんがマイクスタンドを置こうとしてバランスが悪く、マイクスタンドが傾き倒れそうになる。
うん、わかってた。
ライブ中に必ず1回は倒す、って。
わかってたから私の身体は自然と動き、倒れる前にマイクスタンドを掴ませていただく。


MC
「今日は非常にROCKな3マンに呼んでいただきありがとうございます」
「大阪来ました」と舌が回っていないアキラさん。「非常にって確かディ・モールトやったっけ?」
「イタリア語」と隣のシュンペイさん。
少なくとも私とシュンペイさんはジョジョ第5部を思い出したことでしょう。

あんま喋ってるよりは、と次の曲へ。
ファーストアルバムとはアレンジがガラっと変わっている「Gimme Words Again」。横ノリ感も増した感じでそのように楽しめる曲になっている。


2度目のMC
「GATTACAは久しぶり」のようで、コロナ禍は2年ほど前に出た以来だそうです。
京都GATTACAは客席が他のライブハウスよりも闇が深いので、アキラさんの「最高ですね、いかがわしさしかない」に「ちゃうねんちゃうねん、神聖。俺前も一緒のこと言った。洞窟におるみたいな」と。どっちやろな。

「神聖な場所へようこそ」
アキラさんがライブ告知に移る。対バンをジャンキー58%しか出来なかったのでThe Dahliaと助け舟を出す。あとひとバンドうやむやになり良かったら来てくださいと締める。
「Mr.Stranger」でシュンペイさんが客席へ降りてきて「My Little Tragedienne」でアキラさんがステージへ降りたり。

ライブで観る「Wipe My Stain」は音のうねりとか圧とかエネルギーとかを全身で感じられるので大好き。
だっちょさんのドラムのみで、ドンドンドンドンと鳴らしてから全員でドンって一斉に鳴らすところとかも好きやし、その前の髪の毛振り乱して叩くだっちょさんとか、いろいろ観たいところや観てほしいところがある。


-setlist-
01.The Burning House
02.Brandnew City
-mc-
03. Gimme Words Again
-mc-
04.Mr.Stranger
05.My Little Tragedienne
06.Wipe My Stain


終演後は風呂上がりのようにタオルを首にかけて楽屋へ引きあげるシュンペイさんでした。



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【The Rodelia】


ざ・ろでりあ。本日のトリ。
初めまして。
めちゃくちゃカッコいいと噂に聞いてて、無料配布音源なんかでも曲を聴いててライブを観たかったバンドです。

ギターボーカルJunさん
ギターしゅうへーさん
ベース、ヒデキさん
ドラム、キャンベルさん
の4人組。

しゅうへーさんは体調不良のため欠席で本日は3人での演奏。
MCで聞くまで3人やと思ってた。

さっきまでは下手側のスピーカー横で見てたけど、ベースのヒデキさんは細身女性二人分ほどの体格の持ち主なのでドラムが見えないから、やや中央へ移動した。


SEが流れ、Junさんの「どうぞよろしく」の声で1曲目が始まる。ぐわっとベースのヒデキさんが持ち場から前へ出てくる。ドラムのキャンベルさんがすっぽり隠れちゃったよ。。。
最初のサビが終わった頃からギターの音が出なくなるアクシデント。私には理由はわからん。
ベースとドラムの音のみで曲を聴けるまたとない機会だと見方を変える。


MC、Junさんがギターを確認するので「ちょっとだけお時間をください」
「時間ほしいいんだって」とヒデキさんへバトンタッチ。
「熱い夜を熱いまま終わらせたい」「この熱い気持ちを持って帰ってみんなで悪い夢みようよ」と続ける。
私はこの夜、THE S.O.Sの物販を手伝ってる夢を見たのでしっかりと悪夢を見れたと思っています。

2度目のMC
「The Rodelia」とはJunさんの母親の名前から取ったようです。
ヒデキさんが付け加え、母親の名前からバンド名を取ったことにこんなにリアクションが薄いのは初めてだそうです。

Junさんはチューニングしてます。
手持ち無沙汰のヒデキさんとキャンベルさんのやり取り、
「みんな元気?……そっかみんな元気じゃないんだ」
「揺れる?」
飲んでたビールをブハッとこぼしそうになりました。
キャンベルさんの応用力がすごい。
今日一番おもしろかった場面です。


ロックンロールとはロデリアのこと、と思っていただいて良いと思う。
キャンベルさんは10tトラックのような迫力のドラムを叩くし、ベースもギターボーカルも純粋で泥臭い音を鳴らす。

曲名もセットリストわからなかったので詳しく書けずで申し訳ないです。良ければ教えてほしいです。
またライブへ行きます。


ご覧いただきありがとうございました。
たいち氏はあのあとキャンベルさんに一発殴られてんでしょうかね。


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