Newdumsのライブへ行ってきました。
彼らが京都GROWLYに出演する最後の日。
バンドの良さや大好きな京都GROWLYの雰囲気が伝わればと思います。
『Throwback』2024.12.10(tue)@京都GROWLYOP18:00/ST18:30出演)
※各バンド名をクリックすると、公式サイト等へ飛びます。
【Newdums】
Newdums今年最後の関西ライブ。
雨が降る気配もないという素晴らしい気候。
年末のこの時期のライブやから、あの曲聴けるかな?
京都GROWLYの出演最後やから今日はMCあるやろうな。
Newdumsにとっても私にとっても京都GROWLYの見納めライブになる。
17時30分に京都GROWLYに到着する。
スタッフの方が入口付近にて看板を描いている。
楽しみに待つ。
思ったほど寒くはない。
駐車場に停まっている車を眺める。ひとつだけ練馬ナンバーのレンタカーが止まっている。背面ガラスに“ニコニコレンタカー”のステッカーが貼られている。
イベントが終わった後にまんじろうさんが「タンタンがレンタカー借りてきてくれた」と教えてくれた。
ニコニコレンタカーでタンタンが借りる。
なんだかパンとソーセージが出会ったみたいな気持ちですね。
そんなことで開演時間を待っていたらぶーんと原付バイクがやってきて男性が中へ入る。見たことあるようなシルエットだと思っていたら、出てきた男性に声をかけられる。SuperBackのボーカル丹野氏だった。すごい久しぶり。かわらず元気そうだった。
17時40分ころ、Newdumsのメンバー4人が出先から戻ってくる。
相変わらずジャケットの前を開けて薄着で寒そうなe.さんに「寒く無いんですか」と尋ねる。
笑顔を返すだけで代わりに横のまんじろうさんが「寒くない、天一であったまってきた」
18時00分00秒ちょうどに「オープンします」と声がかかる。ほんまに1秒の狂いもなく。
本日はバーカウンターにて受付。
最近のGROWLYはA5サイズのお品書きをくれるよう。
それには本日のタイムテーブル、スタッフ、おすすめなどなど。これはめっちゃ良いですね。こういうの初めて。いいなぁ。持って帰ったらまた思い返せるし。
京都GROWLYはライブハウスやけど、ライブハウスを超えていろんな方面から良いものを取り入れて、独自の路線でやってきたところなので。無くなるのが惜しい。せめてこういう遺伝子や意志だけでも残らないかなとも思う。京都GROWLYの良いところを書き出したらキリがないけど、一番は、家庭的な暖かさがあるところかな。ビールがキンキンに冷えてて美味しいし、店長の安齋さん以下スタッフ全員優しいし、音が良いし居心地がいいし、その日のイベントが終わっても気の済むまで居てメンバーと話せるし。
閑話休題、Newdumsへ戻る。
彼らはトリ前の4番手に登場。
ギターボーカル、e.くん
ギター、林さん
ベース、まんじろうさん
ドラムボーカル、タンタン
Noranekoguts(のらねこがっつ)が終わり、ステージ上ドラムの位置を下手側から、中央へ戻す作業などが行われている。
しばらくすると楽屋から林さんがもう準備にでもいいのかとステージを覗く。一旦引っ込んで彼がまずステージへ上がる。アンプの上に、持参のアンプをのせる。
その間タンタンが出てきて、e.さんまんじろうさんという順で現れる。
e.さん、いつもニコニコしているけど輪をかけて今日は笑顔が炸裂している。楽器の準備をしながらも下手側のまんじろうさんに冗談かなにか言ってゲラゲラ笑っている。ひとつの動作が終わるたびに髪の毛に触れたりかきあげたりという癖と一緒に。まずこれを見るとNewdumsが帰ってきたと実感する。
足元の配線を繋ぎ終えてギターを肩にさげて髪の毛をかきあげるe.さん。
そしてポロンと一度弾いてまた髪の毛をかきあげるe.さん。今すぐe.さん大好きやって言いたくなる。
タンタンは黙々とドラムやシンバルをセットしたり留め具を固定したり、まんじろうさんもベースをケースから出して配線をつなげて、後ろの大きいスピーカーの方を向いて一音一音、音を確かめている。
上手側の林さんはe.さんが持ってきて足元に置いている裏返されたセットリストを、トランプをめくるように1枚そおっと表返しにして、自分の足元へ置く。飛ばないように緑色のピックを重し代わりにしている。そしてマイクスタンドの位置を調整してチューニング、弦がよく滑るようにスプレーをシューシューと振り、音色の確認をする。
セットリストの存在を思い出したe.さんは、タンタンへ、次にまんじろうさんへセットリストを手渡し、髪の毛をかきあげる。
本番直前、4人が横に長い菱形のように向かい合う。タイミングが整ったようで、林さんとまんじろうさんが持ち場につく。e.さんがタンタンへひとつ頷き、客席の方を振り返って右手をサッと素早くあげて始まりの合図を出す。館内BGMがフェードアウト、照明が消える。
タンタンのドラムから、立ち上がりは「Another One」。
おかえりNewdums。
「Another One」終わりの方の林さんのギターは少し控えめの鋭く刺すような単発の不協和音で、相変わらず挑発するような目つきの艶のあるパフォーマンス。曲のお尻はしっかり切って「センキュー」とe.さんの一言をはさんで「Drag up」に入る。2曲目に。もう新曲とは言えないポジションか。
林さんは早弾きのところはカッコいいし、弾いた直後の緩い動きも好きでいつもセットで観ている。反対側のまんじろうさんも大胆なベースを弾いている。
比較的新しめの曲たちを既存の曲でサンドイッチするように「Ghost」で前半戦を終える。
きたよ、MCの時間。
京都GROWLY最後の出演やから喋らないはずはない。
「改めてNewdumsです」
水をひと口飲み、e.さんが挨拶する。
「物販を持ってきたんですけど」と早くも林さんが喋る。
「出すのを忘れてて」
あの、と下手側を指差して「…ベースが」と、まんじろうさんのせいにした。
差された当人は白い歯を見せてやんちゃそうに笑ってる。
今日はいいですよ、まんじろうさんのせいにして。林さん、東京からタンタンと2人で交代で運転してきたそうですから。
「買いたい人、いま言いづらいと思いますけど…」
不思議な空気が流れはじめたのでチラッとチューニングしているe.さんと目を合わせ、
「いま、買いたいって言いづらい…」
とチラチラe.さんを見る。
視線を受けて林さんの方を一度サッと見て
「ぜっぜんわかれへん」
「出てないから…言いづらい」
タンタンがしゃべった。
事件。
「持ってきてるんで、持ってきてるってことを言いたいんです多分。あとで出します」とe.さんのフォローが入る。
出しますって聞きましたよね?
Newdumsのライブが終わって、トリのsickufoが終わっても物販席に出してないんですよ。
林氏曰く
「言われたら出すスタイルです」
MCへ戻ります。引き続き林さん、
「グローリー、なんか、な。グローリー」
それを聞いたe.さんは、あかんわと言うようにひとつ吹き出し笑いをして
「じゃあグローリーありがとうございます。最後、無くなっちゃう前に出れて」
「なくなるんや」と林さん。
PA席へ確認を取り、神戸出身でぼくらとe.さんが引き継ぐ。
「神戸におるときに、神戸とここしか出してもらえなかった時代があったんですよ」「そんときに出してくれてたから、いま俺たちがあるという、ほんとに感謝したいハコですね」
彼の話の最中、隣のギタリストは終始にやにやにやにやしてついに爆発するように
「アツい…」と吐息混じりに呟く。
「お世話になりました」と再びタンタン。
「まぁそんな気持ちでやります今日は」とフロントマンが締め、「Better Days」へ。
やっぱりNewdumsですね。彼らの喋りも大好きですし、この掛け合いを見に来るだけでも価値があると思います。緩んだ後の「Better Days」、そのあと続けてやった「Long Time」は、よりしっとりとして際立っている。
「Boy」はクリアな音とノイズが同居しているような短い曲で、続く最後にやった「Dry」と兄弟のような感じがした。
「どうもありがとう」と客席とおそらく京都GROWLYへも感謝を込め、名残り惜しむように楽屋へ戻られ、Newdumsのグローリーでのライブは終演しました。
-setlist-
01.Another One
02.Drag up
03.Dim Room
04.Ghost
-mc-
05.Better Days
06.Long Time
07.Boy
08.Dry
ご覧いただきありがとうございました。
この日出演のバンドは5組、全バンドが「最後の曲です」という言葉を発しなかった。
5バンドとも今日が京都GROWLYに出る最後の日だった。
最後の日だからって最後の曲ですって言うと最期になっちゃいそうとか、今生の別ではなしいまたどこかで会えるという気持ちがあったから、「最後の曲です」とは言いたくなかったのかなと私らは考える。たまたまだけかもしれないけどね。
それでも終演後にお話しした安齋さんが「またどこかでお会いしましょう」と声をかけてくれた、そこにすべてが含まれていると感じています。
京都GROWLYがあったからこそ大切な出会いがあり、さまざまな思い出が生まれました。ありがとうございました。大好きなNewdumsといっしょに見納めることが出来て感謝の気持ちしかありません。また、どこかで
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